古江彩佳、高校の先輩・岡崎慎司に負けない攻めで首位発進


団体、個人ともに首位に立った古江はラウンド中に笑顔を見せる(大会提供)

 ◆報知新聞社後援 2018トヨタジュニア ゴルフワールドカップ第1日(12日、愛知・中京GC石野C)

 第26回ジュニアゴルフ国別対抗世界選手権が開幕。9か国で争う女子は、3年ぶりの優勝を目指す日本が2位と4打差の首位発進。古江彩佳(18)=滝川二高3年=は全体首位の68で回り、高校の先輩であるサッカー日本代表FW岡崎慎司に負けない攻めの姿勢を見せた。15か国で争う男子は日本が5打差の3位。男子は各チーム4人、女子は3人によるストロークプレーで、男子は各日上位3人、女子は2人の合計スコアで競う。

 同じ“W杯”の舞台で、偉大な先輩にエールを届ける活躍だ。古江は4アンダー68で団体、個人ともに首位発進。16番で2メートル、17番では5メートルから連続バーディーを決め、自己ベストの66に迫った。10回以上プレーしたことがあるコースで、2年連続出場の実力を発揮。「ショットが安定していて調子が良かった」と充実感を漂わせた。

 滝川二高の14学年上にはロシアW杯に出場する岡崎がいる。直接の接点はないものの、自宅近くにJ1神戸本拠地のノエビアスタジアムがあるため、よくサッカー観戦に訪れる。好きな選手は岡崎…ではなく「渡辺千真選手。かっこいいです」と神戸のイケメンストライカーを指名。それでも「お会いしたことはありませんが、有名な選手が先輩にいるのはすごいことだと思うし、目標になります」と岡崎へのリスペクトも忘れなかった。W杯も「時間が合えば見たいです」と楽しみにしている。

 西村優菜(17)=大商大高3年=も5バーディー、1ボギーの68で古江と並び首位。後半に3バーディーを決め「気持ちを切らさずにプレーできた。初日から60台を出すことが目標だったので良いラウンドでした」と頬を緩めた。

 明るい性格で日本女子チームのムードメーカー的存在だ。一緒にラウンドしたカナダとイタリアの選手とも仲良くなり「インスタをフォローし合う約束をしました」と笑った。自身のインスタグラムでは、600人を超えるフォロワー数のうち半分以上が、海外の試合で出会った外国人選手だという。2人の活躍で、3年ぶりの栄冠へスタートダッシュに成功した。(筒井 琴美)

 ◆古江 彩佳(ふるえ・あやか)2000年5月27日、兵庫県生まれ。18歳。両親の影響で3歳からゴルフを始め、17年日本女子アマ選手権で7位。今年4月の関西女子アマ選手権で優勝。得意クラブはドライバーで、平均飛距離は230ヤード。目標のゴルファーは宮里藍。好きな歌手は浜崎あゆみ。153センチ。

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