【全英オープン】ウッズ4差6位浮上…久々タイガーチャージ


 ◆男子プロゴルフツアーメジャー第3戦第147回全英オープン第3日(21日、英国・カーヌスティゴルフリンクス=7402ヤード、パー71)

  【カーヌスティ(英国)21日=榎本友一】歴代2位のメジャー14勝のタイガー・ウッズ(42)=米国=が29位で出て6バーディー、1ボギーの66をマーク。通算5アンダーで6位へ急浮上した。最終日に4打差を逆転し、5年ぶりの米ツアー通算80勝目と2008年全米オープン以来となるメジャーVに挑む。4人が決勝ラウンド(R)に進んだ日本勢は、昨季の日本ツアー賞金王・宮里優作(38)=フリー=がメジャー自己最少6バーディーの65で回り、3アンダーの20位で日本人最上位につけた。

 3年ぶりに出場した世界最古のメジャーで、ゴルフ界のスーパースターが大観衆を沸かせ続けた。全英とは思えない温暖な気候の中、ウッズはショット、パットともに好調で首位と4打差に迫った。5年ぶりのツアー通算80勝目&10年ぶりのメジャータイトルを射程に入れ、「こんなに良いゴルフをしたのはここ数年ではなかったこと。メジャーの日曜日にチャンスを残せた。明日が楽しみだ」と笑った。

 ショットが好調だった。この日は日本ツアーメンバーのショーン・ノリス(36)=南アフリカ=と2人で回り、フェアウェーキープ率は80%、パーオン率は78%。9番で12メートルを沈めると右手を突き出しガッツポーズ。10番は20センチにピタリ、11番も1メートルにつけて3連続バーディー。14番、2オン2パットのバーディーでついにメジャーでは12年全米プロ第2R以来の首位に並んだ。予選Rは寝違えて首に黒いテーピングを施していたが、「今日はとてもうまくプレーした。18番までミスだと感じたスイングはなかった」。

 後続組に抜かれたが約20分間、リーダーボードの頂点に名前が点灯した。予選R2日間はメジャー初の松山英樹(26)=LEXUS=との同組。5戦目の同組対決となったが、13年ブリヂストン招待、15年ウィンダム選手権でも首位に立つなど、松山とラウンドすると調子が上向く傾向がある。

 5打差以内に19人の大混戦。「10~12人にチャンスがある。(予報は)今日と同じ風向きだけど、強くなるみたいだね」とウッズ。00、05、06年に続く全英4勝目へ向け、元絶対王者の表情に自信が戻ってきた。

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