男子シニアツアーのファンケルクラシック(8月17~19日、静岡・裾野CC)の開催会見が23日、東京・港区芝公園の東京プリンスホテルで行われ、プロ野球・巨人の原辰徳前監督(60)が初出場することが発表された。原さんは現役引退後に本格的にゴルフに取り組み、名門コースの相模原GC、戸塚CCでそれぞれクラブチャンピオンに輝いた実績を持つトップアマ。22日に60歳の誕生日を迎えた“若大将”は「還暦万歳!という気持ちです。ゴルフ界の同じ世代のヒーローたちと同じ土俵で戦うことができる。精いっぱいやります」と爽やかな表情で抱負を明かした。
今季、シニアツアーで2番目に高い賞金総額(7200万円)となるファンケルクラシックは、これまで17回中10回の優勝者が、そのシーズンの賞金王に輝いている。通算382本塁打を誇り、指揮官としては巨人を7度のリーグ優勝、3度の日本一に導いた原さん。今年1月には野球殿堂入りを果たしたビッグネームは、ゴルファーとしても一流の腕前を持つ。昨年7月にはクラブチャンピンらトップアマだけが参加する報知アマ選手権全日本クラブチャンピオンズに出場し、44位と健闘した。
昨年のファンケルクラシックにはゲストとしてプロアマ戦に参加。今年は一競技者としてトッププロに挑戦する。「これまで野球界では多くの会見に出席してきました。ビビることなく胸を張って臨んできましたが、今回の会見は少々、違いますね」と苦笑い。大会に向けては「常に感謝する気持ち、挑戦する気持ちを持ち続けたい。野球界代表として頑張ります」と言い切った。
原さんの参戦をプロも大歓迎。レギュラー48勝&シニア5勝の中嶋常幸(63)は「今年は強敵がいます。原さんには負けたくない」と笑顔で話した。昨年のプロアマ戦で同組で回った室田淳(62)は「長打力はあるし、プロ並み」と絶賛する。
大会会長でもあるファンケルの池森賢二代表取締役会長執行役員ファウンダー(81)が「多くのギャラリーに来ていただきたい」と話すと、原さんは「東京ドームのファンを裾野CCに呼びましょう」とにこやかに応えた。
今年のファンケルクラシックは、今月の日本シニアオープンで大会史上3人目の3連覇を果たしたタイのプラヤド・マークセン(52)、大会最多4度の優勝を誇る室田、前年大会でツアー史上最多5人によるプレーオフを制した米山剛(53)らが激しい優勝争いを展開しそうだ。中嶋や、日本プロゴルフ協会会長の倉本昌弘(62)、2013年に海外シニアメジャーの全米プロシニア選手権優勝の井戸木鴻樹(56)ら“レジェンド”も出場する。