アマチュア安田祐香、2位発進 Vなら女子高生プロ藍&奈紗に続く


18番、第2打を放ち打球の行方を見つめる安田祐香。初日6アンダー2位の好スタートを切った(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス第1日(26日、山梨・鳴沢GC=6685ヤード、パー72)

 アマチュアの安田祐香(17)=兵庫・滝川二高3年=が7バーディー、1ボギーで回り、ツアー自己ベストに並ぶ66をマーク。首位と1打差の2位と好発進した。前週のクリスティン・ギルマン(米国)に続くアマ2週連続&史上7人目の優勝なら、来年11月の最終プロテストを待たずに、アマVから即プロ転向した宮里藍、畑岡奈紗以来3人目の女子高生プロが誕生する可能性が出てきた。

 スレンダー美形の女子高生アマ・安田が終始、涼しげな表情でラウンドした。2、3番でピンそばにつけると6番で7メートル、7番で6メートルといずれも下りのバーディーパットを沈め、6月の宮里藍サントリーレディス2Rに並ぶ自己ベストの66。「ショットで取れたホールもあるけど下りのパットが運良く入った」と、自己最高の1打差2位発進に笑みがこぼれた。

 昨年6月の日本女子アマを制した逸材は、前戦サントリーレディスで優勝争いし、13位でベストアマに輝いた。表彰式で、憧れの宮里藍さんから「これからも頑張ってね」と声を掛けられ、励みになったという17歳が“藍ルート”をたどるかもしれない。

 高3の安田が最終プロテストを受けるには、来年11月まで待たなければならない。現行のままなら合格枠は20位タイ、来年から1学年下の現高2世代が加わり、単年登録のツアー経験者も交えた激しい戦いが予想される。だが、ツアー優勝なら、即プロ転向が視野に入る。

 「先週(アマのギルマンの優勝を)見て、プロに勝てないことはないと思うので、ひそかに狙っています」と、安田は意欲を示した。母・美香さん(55)は「今回チャンスを生かせたら、プロになりたいという思いもあります」と明かした。宮里、畑岡に続く3人目の女子高生プロが誕生するのか、注目される。(岩原 正幸)

 ◆安田 祐香(やすだ・ゆうか)2000年12月24日、兵庫・神戸市生まれ。17歳。小3から有村智恵らを輩出した坂田塾に入り、本格的にゴルフを始める。小5でスコア70台をマーク。昨年の日本女子アマで優勝し、アマ日本代表入り。同年の大東建託・いい部屋ネットレディスでツアーデビュー(29位)、今回が7戦目。得意クラブはショートアイアン。163センチ、54キロ。家族は両親と姉。

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