20年東京五輪コースでの女子ミレニアム世代の優勝争いは大混戦


16日、霞ケ関CCでの日本ジュニア女子15−17歳の部で首位に並んだ政田夢乃

16日、霞ケ関CCでの日本ジュニア女子15−17歳の部で首位に並んだ政田夢乃

 ◆ゴルフ日本ジュニア選手権第2日(16日・埼玉県霞が関)

 風の強い曇天の下、20年東京五輪開催コースで行われた女子15~17歳の部は、11位スタートで4バーディー、ボギーなしの67で回った吉田優利(18)=麗沢高3年=と政田夢乃(18)=北海学園札幌高3年=が、通算5アンダーの首位に並んだ。

 6月の日本女子アマ覇者の吉田が勝てば現行制度となってからは、03年宮里藍以来3人目となる同一年の日本女子アマタイトル2冠獲得となる。「風が強くて、どうパーで切り抜けるかを考えてプレーしました」。177ヤードの4番パー3で、6アイアンで10センチにつけてバーディー先行。10番で下り5メートルを沈めて伸ばすなど、この日唯一のボギーなしに「パットに助けられた一日です」と笑った。

 一方の政田は昨年の全国高校選手権女王で2位で出たこの日は2バーディー、2ボギーのパープレー。10番スタートで14番パー5でボギー先行も1番パー4、6番パー4で10メートルのロングパットを沈めてバーディーを奪い返した。身長154センチの北海道出身の美女は「ショットは良かったんですけど、前半パットが入らなかった分、伸ばせませんでした」とほほ笑んだ。同組で回った大田紗羅(18)=東国大付昌平高3年=とは小学生時代からの親友で「大田さんと色々話せたおかげで、パットが入らなくてもイライラせずに、うまく切り替えられました」と感謝した。

 一方「プラチナ世代」の第一人者で、昨年の日本女子アマ覇者・安田祐香(17)=滝川二高3年=は22位で出て2バーディー、1ボギーの70で回り、首位と5打差15位に浮上した。2日連続でグリーン上で苦しみ「ここのグリーンは、真っ直ぐに見えても最後に切れる特徴があるのかな」と苦笑い。それでも「チャンスにはたくさんついているので明日、パットが入る日ならビッグスコアも出ると思います」と第1組からの大逆転Vを目指す。

 首位と2打差の4位に双子の岩井姉妹が並んだ。4位スタートの姉・明愛(あきえ、16)=埼玉栄高1年=は4バーディー、3ボギーの70で回り、4位をキープ。3位で出た妹・千怜(ちさと、16)=埼玉栄高1年=は3バーディー、4ボギーの72で後退。2年連続の最終日最終組で双子の姉妹同組決戦となった。姉は「妹と同組は安心感があります。でも姉妹対決は勝ちたいですね」と笑顔でライバル心を燃やしていた。

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