有村智恵「感性が大事」2位浮上…歩測せず「パッと目測して打つ」


15番、有村智恵はバーディーパットを惜しくも外す

15番、有村智恵はバーディーパットを惜しくも外す

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第2日(24日、北海道・小樽CC=6628ヤード、パー72)

 2打差3位からスタートした有村智恵(30)=日本HP=が6バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算7アンダーとして1打差2位に浮上した。感性を重視したアプローチでバーディーを量産。尊敬する宮里藍さん(33)に並ぶ日本女子ツアー通算15勝目を狙う。首位は通算8アンダーの青木瀬令奈(25)=三和シヤッター工業=。

 6、9、10番のパー5。有村は残り50ヤード前後の第3打を立て続けにピンに絡めてバーディーを量産した。ツアー屈指の難コースのリンクスで68をマークし、首位と1打差2位に浮上。「歩測をしない。パッと目測して打つ。感性が大事です」と好プレーの秘訣(ひけつ)を明かした。

 08~12年に13勝を積み上げたが、その後、栄冠から遠ざかった。「歩測して35ヤードとか考え過ぎて手が動かずにダフって20ヤードしか飛ばなかった」というプロとしては恥ずかしいミスをしたこともあった。「米男子ツアーの選手の多くが歩測をしないと聞いた」有村は数字にとらわれるより感覚を研ぎ澄ませることで復調。7月のサマンサタバサレディースで6年ぶりの14勝目を挙げ、熱い涙を流した。

 宮城・東北高の先輩で尊敬する宮里藍さんは日本ツアー14勝(米国で9勝)。「メジャーのように難しいコースで勝てればさらに自信になる」。強さを取り戻した有村は、大先輩に並ぶ節目の勝利を目指す。(竹内 達朗)

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