柳簫然が15アンダーで初優勝 5種類のショットに同組の菊地が脱帽


トロフィーを手に笑顔の柳簫然

トロフィーを手に笑顔の柳簫然

  ◆女子プロゴルフツアーメジャー第3戦日本女子オープン最終日(30日、千葉CC野田C=6677ヤード、パー72)

 元世界ランク1位で現4位の柳簫然(28)=韓国=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算15アンダーで初優勝。11年全米女子オープン、17年ANAインスピレーションと海外メジャー2勝を挙げた実力を見せつけた。

 全米女子オープン以外でも、中国、カナダでナショナルオープンを制しており、今大会の優勝で同タイトルは4か国目となった。柳は「4日間の自分のプレーに満足している。ティーショットの調子も日に日に良くなり、アグレッシブに行けた」とうなずいた。

 9番パー4では、第2打の残り147ヤードを8アイアンを使用し、ピン左約3メートルにつけると、難なく沈め、この日3つ目のバーディーを奪った。「9番を終えて2位と3打差あることに気づいて優勝が見えてきた」と振り返った。

 15年大会の予選ラウンド以来、この日同組で回った菊地絵理香(30)=オンワードホールディングス=が「ショット力がものすごく上がっていた。飛距離も伸びて、スピンも入る打ち方をしていた」と脱帽した柳のスピンショットは5種類の引き出しがある。「状況に応じて使い分けている」と話し、世界4位の技術の高さがうかがえる。

 2016年にスイングのコーチを代えたことも大きかった。「色々なタイプのショットを習得できた。ショットをコントロールすることも出来るようになり、どんな状況にも対応できるようになった」。トレーニングについても同年に今のコーチと組むようになり「筋肉が付きやすい体質だったので、厳しいトレーニングをやり過ぎないようにして柔軟性を重視した」と明かした。

 20年の東京五輪に向けても「出場したい。16年のリオ五輪に出られず悔しかったので、大きな目標になっている。日本のファンの皆様の前でいいプレーを見せたい」と力強く意気込んだ。

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