男子プロゴルフツアーのメジャー第3戦・日本オープンは11日から4日間、横浜CC(7257ヤード、パー71)で行われる。前週のアジア・パシフィック・アマチュア選手権(シンガポール)を制した金谷拓実(20)=東北福祉大2年=が10日、2位に終わった昨年大会雪辱を誓った。
元世界ランク1位で2年ぶり出場のアダム・スコット(38)=豪州=は金谷を警戒した。
18ホールの練習ラウンドで最終調整した金谷は「去年すごく悔しい思いをして、リベンジしたい気持ちが強い。ベストを尽くせば結果はついてくる」と、疲れを見せず強気に言った。昨年は最終日に68の猛追を見せたが、大学の先輩・池田に1打及ばず敗れた。
7日に来年の海外メジャー、マスターズ&全英切符をつかんだ20歳を、13年マスターズ覇者のスコットが絶賛した。「アジアアマで優勝し、去年も2位。彼のプレーがとても楽しみだ」と、決勝ラウンドでの対戦を待ちわびた。9日にスコットのジュニア向けセミナーを受講した金谷は「僕も夢を与える選手になりたい」と決意した。
1年間の成長を見せる。体重は7~8キロ増え、飛距離は10ヤード伸びた。加えて、アマ日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、豪州)の助言で40ヤード以内の練習に65%を割く。同HCは「カップの近くに球が止まるようになった」とたたえた。「1週間、突っ走っていきたい」と金谷。第1回の1927年・赤星六郎以来、91年ぶり2人目のアマ優勝を狙う。(岩原 正幸)