◇男子プロゴルフツアー三井住友VISA 太平洋マスターズ〈第3日〉10日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70
9日に悪天候によるコースコンディション不良でサスペンデッドとなったため、予定から1時間遅れの午前9時に第2ラウンドの残りがスタート。17位で出た松山英樹(26)=LEXUS=は、10番の第3打から再開した。
525ヤードの18番パー5では、第1打を左に大きく曲げた。それでも松山は、残り175ヤードから8アイアンを振り抜き、2本の木の間を抜いてピン奥5メートルにつけるスーパーショットでイーグルチャンスにつけた。イーグルパットは惜しくも右に外したが、楽々バーディー。この日はスコアを2つ伸ばしたが8打差の25位へ後退した。「きょうは(ショットが)曲がらなかったから、明日も曲がらなかったら(逆転Vの)チャンスはある」と話した。
ラウンド後は「(手応えは)あまりない」と漏らし、練習場で約2時間、入念にショットの確認を行った。この日のギャラリー数は、昨年比で2875人増の6577人。2年ぶり出場の“松山効果”に、午後2時過ぎからは約20分間で151人のファンに即席サイン会も行った。
大会は悪天候により、54ホール短縮競技となった。最終日、松山は8打差を追いかける。予選同組で回った東北福祉大の先輩・宮里優作(38)=フリー=から「コースレコード(パー72だった昨年大会までは62)を目指して頑張れ」とハッパを掛けられ、11年&16年大会覇者も「それを目指して頑張る」と歴史的なビッグスコアでの大逆転優勝に向けて、意気込んだ。