◆女子プロゴルフツアー大王製紙エリエールレディス 第3日(17日、愛媛・エリエールGC松山=6525ヤード、パー72)
17位から出た勝みなみ(20)=明治安田生命=が1イーグル、7バーディー、1ボギーの64で回り、通算13アンダーとして首位と1打差2位に急浮上。プロ初優勝を目指し、猛追した。首位は15番まで通算14アンダーの有村智恵(30)=日本HP=。今季トップ10入り8回で念願の初優勝を狙う美人プロの松田鈴英(れい、20)=ニトリ=、アマチュアの上野菜々子(18)=東海大大阪仰星高3年=も15番まで消化し、首位と1打差2位に続いている。現在、賞金ランクトップのアン・ソンジュ(31)=モスバーガー=を大逆転するためには最終盤2連戦で連続優勝が絶対条件の申ジエ(30)=スリーボンド=は65で回り、首位と2打差の6位。ミラクルに可能性を残した。
最終18番、380ヤードのパー4。勝は残り99ヤードの第2打をロフト55度のウェッジで振り抜くとカップの右奥20センチに着弾し、サイドスピンで直接カップインした。「びっくりですよね」と自身も驚くスーパーショットで優勝争いに名乗りを挙げた。
2014年4月、KKT杯バンテリンレディスを15歳で制し、天才少女と呼ばれた勝は、今季、満を持して初めてツアーにフル参戦。6月には2戦連続で2位になったが、念願のプロ初優勝はお預けのまま、残り2戦を迎えた。9月以降、調子を落としたものの10月末の樋口久子三菱電機レディス8位で今季8度目のトップ10入りと最終盤に調子を取り戻した。
現在、賞金ランク25位。
ツアー優勝者と賞金ランク25位以内の選手だけが出られる来週の最終戦、ツアー選手権リコーカップ(22~25日、宮崎CC)に向けて、ぎりぎりの位置にいる。「また、来週もゴルフもしたいですね」と爽やかに笑った。