イ・ボミ、引退覚悟を乗り越えて背水の来季に挑む


イ・ボミ

イ・ボミ

 ◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 最終日(18日、愛媛・エリエールGC松山=6525ヤード、パー72)

 イ・ボミ(30)=延田グループ=は1バーディー、3ボギーの74で、44位から52位に後退し今季最終戦を終えた。2015、16年は圧倒的な強さで賞金女王に輝いたが、昨季は23位、今季は83位とさらに低迷。「本当にスイングが悪くて辞めた方がいいかな、くらいまで考えたことがあった」と引退まで視野に入れていたことを明かした上で再起を誓った。「1年が悪くても多くの人が応援してくれて、すごく感謝しています。すごくうれしかったのでもう一度、頑張ろうという気持ちが出てきたので、これを忘れずに頑張ります」と来季への熱い思いを明かした。

 ボミは賞金ランク50位以内の賞金シードは獲得できなかったが、17年賞金女王の資格で19年までのシード権を保持している。来季は背水の陣。勝負の1年となる。

 首位タイからスタートした勝みなみ(20)=明治安田生命=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算20アンダーでアマチュア時代のKKT杯バンテリンレディス(2014年4月)以来の通算2勝目&プロ初優勝を飾った。首位タイから出た松田鈴英(れい、20)=ニトリ=が4打差2位。6打差3位は菊地絵理香(30)=オンワードホールディングス=。首位からスタートし、日本人アマとしてはツアー史上5人目の優勝を狙った上野菜々子(18)=東海大大阪仰星高3年=も8打差7位に終わった。

 賞金ランクトップのアン・ソンジュ(31)=モスバーガー=を大逆転するためには最終2連戦で連続優勝が絶対条件だった申ジエ(30)=スリーボンド=は4位にとどまり、アンの4年ぶり4度目の賞金女王が決まった。

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