41歳・大山志保、大会最年長Vへ望み…地元・宮崎の声援力に5差6位


通算4アンダーでホールアウトし、6位に浮上した大山志保

通算4アンダーでホールアウトし、6位に浮上した大山志保

 ◆女子プロゴルフツアーメジャー最終戦 LPGAツアー選手権リコー杯第2日(23日、宮崎CC=6471ヤード、パー72)

 通算18勝で大会2勝(05、13年)の大山志保(41)=大和ハウス工業=が1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算4アンダー。地元の声援を味方に12位から5打差6位に浮上し、41歳184日での大会最年長優勝記録(02年高又順の38歳218日)更新に望みをつないだ。ベストスコア65の賞金女王、アン・ソンジュ(韓国)が9アンダーで首位浮上。

左手けが影響握り変えるも 大山は得意のガッツポーズを何度も繰り出した。9番で1メートル半のイーグルパットを沈め、13番は4メートルのバーディーで拳を突き出した。「ギャラリーの皆さんが『頑張れ』と言ってくれて自然に出ましたね」。69で5打差6位に踏みとどまった。

 2週前に左手親指けんしょう炎で欠場した影響で握りを変え、スイングも試行錯誤した。「ショットが安定せず、これもゴルフだからいろいろ試しながら」。序盤は球が右に出たが、かつての主戦キャディーで今季初コンビのデイナ・ドリュー氏(62)=米国=に「インパクトを意識して振ろう」と助言され「3番でハマった」という。

 今季は6月に2年ぶり復活優勝を果たし、賞金ランク42位で6年連続14度目のシードを得た。シード選手の平均年齢は史上最年少の26・4歳と世代交代が進むが「私はまだまだこれからだと思っている。気持ちがあるからできる」と強調した。41歳の大会最年長優勝に加え、森口祐子(81、85、87年)に並ぶ歴代1位の大会3勝も射程圏。「宮崎を熱く盛り上げたい」と衰えぬ闘志を前面に出した。(岩原 正幸)

 ◆他の国内メジャーの年長優勝

 ワールドレディスサロンパスカップ→13年の茂木宏美(36歳17日)、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯→02年の具玉姫(韓国、46歳45日)、日本女子オープン→97年の岡本綾子(46歳89日)。

最新のカテゴリー記事