遼、日本シリーズ出場圏内から後退も最終日の逆転狙う


5番でティーショットを放つ石川遼

5番でティーショットを放つ石川遼

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第3日(24日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)

 晴天の下、第3ラウンドが行われた。28位から出た石川遼(27)=カシオ=は6番パー4の第2打をミスショットし、池につかまってダブルボギー。前日の強風とはまるで違う、穏やかな天候だったが、スコアを伸ばしきれなかった。4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72。通算1アンダーで44位に後退。「(好天候で)さすがにやりやすかったです。昨日までの悪い部分と修正したことがまざってミスになりました」と振り返った。

 3番で約6メートル、4番で4メートル、8番で3メートルと立て続けにバーディーパットを決めきれなかった。最終18番パー5では、残り250ヤードの第2打を3アイアンでピン左1メートル半のイーグルチャンスにつけるも、パットを沈められず「ずっといいパットを打って入ってなかった。最後はミスパットをしたので悔しいです」と唇をかんだ。

 それでもラウンド後は練習場に直行し、ショットを練習した。その後は日没まで、約1メートルの短い距離でパットを入念に確認した。

 練習の合間には子供たちへのレッスン会も開かれ、出水田大二郎らと6選手で指導した。左打ちの子供に対しては、石川自身も左で打って手本を見せるなど、3人のレッスン生に1人約10分。マンツーマンで熱血指導を施した。終わりには、6選手ともに色紙にサインをしてプレゼント。手渡す際には「頑張ってください」と声をかけられ、最終日に向けて気合が入った様子だった。

 今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(29日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)への出場に向けては、今大会開幕前の28番手から出場圏外となり苦境に立たされた。それでも「(きょうは)後半が良かった。その繰り返しで(あすは)もっと良くして行けると思います」。最終日の大逆転は決してあきらめない。

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