小鯛竜也、クラブ破損なんの!日本Sへ望みつなぐ


10番、ティーショットを放つ小鯛竜也

10番、ティーショットを放つ小鯛竜也

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン第3日(24日、高知・Kochi黒潮CC)

 ツアー1勝の小鯛竜也(28)=フリー=が1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算7アンダーの10位。エースドライバーのフェースが割れるアクシデントを乗り越え、昨年10月以来の2勝目で日本シリーズJTカップ(29日開幕・東京よみうりCC)2年連続出場へラストチャンスに挑む。崔虎星(45)=韓国=が10アンダーで単独首位。

 小鯛がアクシデントを乗り越えて優勝戦線に生き残った。最終18番パー5で292ヤードのビッグドライブ。残り258ヤードから3アイアンで手前5メートルに2オンし、拍手と歓声を浴びながらイーグル締め。首位と3打差につけ「明日につながる、すごくいい上がり。本当に良かったです」と端正な顔をほころばせた。

 前日の練習で、約1年間使ってきたエースドライバーのフェースにひびが入った。急きょスペアのドライバーを、この日朝の練習から使用し「問題なく良かった」。この日のドライビングディスタンスは全体1位の308・50ヤードを計測した。

 今年から練習場のウォームアップで左打ちを開始。左打ち用のアイアンで小気味よく快音を響かせている。「体のバランスを整えることを考えて始めた」。ファンが左利きと間違えるほどの腕前で「芯でとらえる感覚は、右で打つ時にもつながる。オフには左打ちでラウンドしてみようかな」と冗談交じりに笑った。

 昨年は日本シリーズJTカップに初出場も23位。「お祭りみたいで、あっという間に終わってしまった」。現在の賞金ランクは64位で、自力で出場権をつかむには優勝しかない。「今年もう一度出てしっかり戦いたい。優勝しないと」。最終日の18ホールに勝負をかける。(榎本 友一)

最新のカテゴリー記事