女子ゴルフのアマチュア・安田祐香(18)=兵庫・滝川二高3年=が1日、神戸市内の同校で卒業式に出席した。式典の笑顔も見せていたが、その後の取材では3年間を振り返り「寂しい気持ちが1番強くて…。ゴルフで休んでいる時の方が多かったんですけど、みんな仲良くしてくれてうれしかったです」と涙をぬぐった。1番の思い出を問われると「学校行事もなんですけど、普通に学校に行った時の授業とか休み時間が思い出にあります」とクラスメート過ごした何気ない日々が印象に残っているといい「最高の仲間に出会えた」と感謝した。
卒業式の後のホームルームでは、クラスの仲間から「安田祐香、頑張れ~!」とエールも送られた。さらに同じクラスの男子生徒からは、制服のカッターシャツにサインを頼まれる場面も。安田は笑顔で応じ、真っ白なシャツに丁寧に自分の名前を記していた。「学校に来ていなくても応援してくれる友達がいたから、自分は幸せ者だなと思います」。最後はともにゴルフ部で競い合った同じくアマチュアの古江彩佳(18)らと笑って写真に納まった。
今後は兵庫・大手前大に進学し、同校のゴルフ部に所属しながら11月のプロテストの一発合格を目指す。4月には新設された世界的な女子アマチュア大会「第1回オーガスタ・ナショナル女子アマ選手権」(同3~6日のうちの3日間、米ジョージア州オーガスタナショナルGCなど)も控える。「誰からも尊敬されて、愛されるプロゴルファーを目指したい。人としてもしっかりした人になりたい」と力強く宣言した安田。昨季アマ最多タイとなる10戦連続予選突破を果たした美女ゴルファーが、目標に向かって新たなスタートを切る。