ニューヒロイン・河本結、全試合帯同の母&地元・松山市で働く父に「これからが親孝行」


 ◆女子プロゴルフツアー アクサレディス 最終日(31日、宮崎・UMKCC)

 昨季下部ツアー4勝で賞金女王の河本結(20)=エリエール=が4バーディー、2ボギーの70をマークし、5打差のぶっちぎりでツアー初優勝を飾った。13年の堀奈津佳の持つトーナメントレコードを6年ぶりに更新する通算15アンダー。「黄金世代」と呼ばれる1998年度生まれからニューヒロインが誕生した。日本人の開幕4連勝は2005年以来14年ぶりとなった。

 河本の全試合に帯同する母・美由紀さんは、娘の晴れ舞台を見届け「結ちゃん、すごい上手~」と拍手を送った。この日は会場へ駆けつけられなかった父・由一さんと美由紀さんは、河本が10歳、弟が8歳でゴルフに本腰を入れるのを機にゴルフをやめた。

 松山市役所職員の父は、仕事のため試合はほぼ見に行けない。母は河本が小学生の頃まで保険コンサルタント会社のアルバイトをして家計を支えた。河本は「ゴルフはお金がかかる。ウチは普通の家庭だったので苦労をかけたと思う。陰で支えてくれた父、母には感謝しかない」と話した。

 母は河本が大学進学を決意する際も「ゴルフの現役の時間より、その先の人生の方が長いから」と賛成した。現在は大学近隣の横浜市内での2人暮らしでサポート。河本は「優勝して、これからが親孝行。いつか家族でラウンドしたいな」と、もう一つの夢を描いた。

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