安田祐香、サソウ・ユウカ(フィリピン)が3位。初代女王は世界アマランク1位のカプチョ(米国)が輝く


安田祐香

安田祐香

 ◆女子ゴルフオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権最終日(6日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC)

 曇り空の下、30選手が出場して行われ、日本勢唯一出場の安田祐香(18)=大手前大1年=は3打差の6位で出て4バーディー、4ボギーの72で回り、通算2アンダーの3位に入った。日本女子として、夢舞台での大会で初めてラウンドし「興奮が止まらなかった。ドキドキするし、ワクワクして楽しかったです」とほほ笑んだ。

 好ショットを連発するも、グリーン上で苦しんだ。「グリーンが(日差しと風の出た)後半、速くなって3パットを3回してしまったのが悔しい。スコア的には良いと思いますが、内容的には悪かったので、日本に持ち帰ってこの経験を生かせたら」と美女アマチュアは冷静に自己分析した。女子のアマ大会では、超異例の約2万人以上の大観衆が詰めかけた。「こんなにギャラリーがいるとは思わなくて。日本ツアーで最終日最終組で回った時よりも緊張しましたね」と苦笑いを浮かべた。

 日本人の父親とフィリピン人の母親を持つサソウ・ユウカ(17)=フィリピン=は11位から出て6バーディー、3ボギーの69で回り、2アンダーの3位に食い込んだ。「トップ10を入れたらと思っていた。すごくうれしいですし、すごくためになった試合になりました。プロ(転向)も考えていますけど、また戻ってきたいですね」と流暢な日本語で来年の再出場を夢見た。

 世界アマランク1位で、単独首位スタートのジェニファー・カプチョ(21)=米国=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67をマーク。通算10アンダーで、2位に4打差をつける完全優勝を飾った。この大会5年間の出場権に今年5月の全米女子オープンと8月のAIG全英女子オープンのメジャー2大会の切符も獲得した。

 オーガスタナショナルGCは、1932年の開場以来、女性に門戸を閉ざし、批判を受けて2012年に初の女性会員が誕生した。「女子ゴルフの発展を目指して」今年から今大会が創設された。11日からは同じ会場で男子のメジャー初戦、マスターズが開かれる。

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