◆米男子プロゴルフツアーメジャー第1戦 マスターズ公式練習日(8日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC)
昨年10月、男子ゴルフのアジア・パシフィックアマチュア選手権を制して初出場を決めたアマチュア・金谷拓実(20)=東北福祉大3年=が、公式記者会見に出席した。その冒頭で英語で詰めかけた約30人の各国報道陣を前に、堂々とあいさつした。「I’m so happy to come here. I’m so excited.(僕はここに来られてとても幸せ。とても興奮している)」―。
実はこれ、準備してきたフレーズだった。「It’s so excited. I’m so happy.(とても興奮している。幸せだよ)」。サッカー元日本代表FW本田圭佑(32)が14年1月、ACミランの入団会見冒頭で口にした言葉を元にしたもの。
世界屈指の名門コースでのメジャーデビューを前に、金谷は本田の名言で現在の高ぶる心境を表現した。東北福祉大の黄色のユニホームに身を包み「小さい頃からの夢が叶った。ここで結果を残したいと思います」。5日にコース入り後、大学の先輩・松山英樹(27)=LEXUS=と計1ラウンド一緒に練習した。「この位置ならあそこに打った方が傾斜を使えるよ、とかって教えてもらいました」と明かした。
この後、正装してアマチュア選手のパーティーに出席。8日夜はそのまま「クロウズネスト(カラスの巣)」と呼ばれる、出場アマだけが宿泊を許されるクラブハウス内の伝統の屋根裏部屋に、日本人アマで初めて宿泊する予定という。
会見の前には、1番から9ホールを練習ラウンドした。グリーン周りの傾斜などを入念に確認。2、3、4番で3連続バーディーを奪うなど、持ち味のパットで3万人近いパトロンをわかせていた。