石川遼がマスターズの裏で64のビッグスコア 「日本一になって、また世界へ」


ラウンド後、練習場に直行しショットを磨いた石川

ラウンド後、練習場に直行しショットを磨いた石川

 ◆男子ゴルフツアー外競技日神カップ千葉オープン 第1日(10日、千葉・平川CC=7206ヤード、パー72)

 主な組がホールアウトし、昨年覇者の石川遼(27)=カシオ=が4連続を含む9バーディー、1ボギーの64の首位に立った。冷たい雨が降りしきる中、ビッグスコアをマークした石川は「真冬のウェアを持ってきました。かみ合ったラウンドになりました」と納得の表情で話した。

 選手会長2年目の石川は、レギュラーツアー国内開幕戦の東建ホームメイトカップ(18~21日、三重・東建多度CC名古屋)に向けて着実に調子を上げている。「開幕に向けて参考になるラウンドでした」と確かな手応えを明かした。

 いよいよ始まる19年シーズンに向けて、石川は確固たる目標を掲げる。

 「高いものを求めています。日本一になって、また、世界に行きたい。というより、行けなかったレベルに行きたい」

 10年前の2009年シーズンに18歳で日本ツアー賞金王に輝いた。2013年から世界最高峰の米ツアーに本格参戦。17年を最後に米ツアーから撤退し、昨年、5年ぶりに日本ツアーに復帰したが、世界を見据えた挑戦を諦めているわけではないことを改めて強調した。

 石川は2日競技の今大会を終えた後、中1日で、同じく2日間競技の岐阜オープン(13~14日、岐阜・各務原CC)に出場する。昨年は“中0日”の日程だった両大会を連勝し、存在感を発揮。今年も2大会連続優勝に向けて好スタートを切った。この日、ラウンド後、ショットの精度をさらに高めるため、練習場に直行した。

 「ゴルフの祭典」マスターズ(米ジョージア州オーガスタナショナルGC)は11日に開幕する。石川は近い将来のマスターズ再挑戦を目指し、今、自身が立つフィールドで全力を尽くして戦っている。

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