鈴木愛、ジュニアファン3姉妹のために「勝ちたい」連覇で日本勢開幕6連勝だ


ティーショットを打つ前にリラックスした笑顔を見せる鈴木愛(カメラ・馬場 秀則)

ティーショットを打つ前にリラックスした笑顔を見せる鈴木愛(カメラ・馬場 秀則)

 女子プロゴルフツアー第6戦、スタジオアリス女子オープン(報知新聞社特別協力)は12日から3日間、兵庫・花屋敷GCよかわC(6316ヤード、パー72=賞金総額6000万円、優勝1080万円)で行われる。昨年優勝の鈴木愛(24)=セールスフォース=はジュニアファンの応援を力に、「得意」と話すコースで連覇を狙う。

 今週の鈴木には負けられない理由がある。ツアー初優勝を飾った2014年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯以来、応援を続けてくれる“追っかけ”ジュニアファンの存在だ。兵庫県内に住む3姉妹、三崎十真夢(とまむ)さん、花音さん、未優さんは鈴木にサインをもらって以来のファンで、関西で行われる大会には毎回応援に駆けつける。昨年は3姉妹の前で見事優勝。今年も観戦する3人のために「勝ちたい。連覇もしたい」と息巻いた。

 先週のヤマハレディースを制した成田美寿々(オンワードホールディングス)らが欠場するなか、鈴木は「関西の時しか見に来られないので、なるべく見せてあげたい」と迷わず出場を選んだ。3月に大阪で開催されたツアー3戦目「Tポイント×ENEOS」でも対面したが、3姉妹は時間の都合で、鈴木のプレーを最後まで見ることができなかった。それだけに、今大会は3日間を通して好プレーを披露したいと意気込む。

 先週は14位。流れを変えるため、今大会は以前使用していたマレット型のパターを導入する。アップダウンのある難コースだが「好きだし得意なコース。焦らずじっくり待っていればチャンスは来る」と自信もにじませた。ツアー10勝のうち関西で4勝と、3姉妹の応援のパワーは絶大。優勝すれば、日本勢としては11連勝した2005年以来14年ぶりの開幕6連勝だ。大会連覇という最高のプレゼントで、鈴木は“勝利の女神”の応援に報いる。(筒井 琴美)

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