2週連続2位惜敗の吉本ひかる 18番グリーンで涙


7打差を逆転され、通算6アンダーで2位に終わり、涙を流す吉本ひかる

7打差を逆転され、通算6アンダーで2位に終わり、涙を流す吉本ひかる

 ◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 最終日(28日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71)

 首位から出た吉本ひかる(20)=マイナビ=は3バーディー、4ボギーの72とスコアを1つ落とし、通算6アンダーで2打差2位。2週連続で2位と惜敗し、表彰式が行われた18番グリーンで悔し涙を流した。

 韓国の申ジエ(31)=スリーボンド=が9バーディー、1ボギーで回り、圧巻の63をマーク。63は大会コース記録、パー71としてはツアー新記録。通算8アンダーとして、ツアー歴代3位タイとなる7打差の大逆転優勝で、今季2勝目、ツアー通算23勝目を挙げた。鈴木愛(24)=セールスフォース=、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=も2位。

 先週のKKT杯バンテリンレディスではツアー通算23勝目を挙げた李知姫(40)=フリー=に1打差2位で敗れた吉本ひかるは、今週も通算23勝目を挙げた申ジエに2打の遅れを取って2位。2週連続で韓国の実力派に惜敗した。先週は笑みも浮かべていたが、この日は、表彰式が行われた18番グリーンで、大ギャラリーの前で悔し涙を流した。

 「先週は最終日に追い上げたので、優勝争いという意識はなかった。今週は首位から出て、初めて優勝争いができたと思う。でも、勝てなくて。先週より悔しい」

 今季のトップ10入りは8戦目で5度。賞金ランクは5位に躍進した。獲得賞金は2507万9333円まで積み上げた。昨季の自身(440万5000円)の6倍近く稼ぎ、賞金シード獲得ライン(2222万1100円)も超えた。初の賞金シード獲得を確実としたが、うれしさより、悔しさが上回る。

 「私、泣き虫だから、すぐ泣いてしまうんです。次はうれし涙を流したい」と目を真っ赤にしながら話した。1998年度(1999年2月)生まれの「黄金世代」。勝みなみ、畑岡奈紗、新垣比菜、大里桃子、河本結に続く優勝は、きっと近い。

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