美人プロ藤田光里、3年ぶりのトップ5「ウルッとした」


5位と健闘した藤田光里

5位と健闘した藤田光里

 ◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス最終日(28日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71)

 首位と4打差の4位からスタートした美人プロ藤田光里(24)=レオパレスリゾートグアム=は4バーディー、2ボギーの69で回り、通算5アンダーで5位と健闘した。ツアーでトップ5は、3位となった16年ヨネックスレディス以来、3年ぶり。抜群の飛距離を誇り、華のある女子プロが復活への第一歩を力強く踏み出した。

 韓国の申ジエ(31)=スリーボンド=が9バーディー、1ボギーで回り、圧巻の63をマーク。63は大会コース記録、パー71としてはツアー新記録。通算8アンダーとして、ツアー歴代3位タイとなる7打差の大逆転優勝で、今季2勝目、ツアー通算23勝目を挙げた。首位から出た吉本ひかる(20)=マイナビ=はスコアを1つ落とし、2週連続で2位と惜敗した。鈴木愛(24)=セールスフォース=、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=も2位。

 4年前、涙の初優勝を飾った思い出の大会で、美人プロが久々に存在感を発揮した。第2日を終えて4位につけた藤田光里は、この日の最終日、最終組から1つ前の組でプレー。名前をアナウンスされると、大歓声が沸いた。

 1番でボギーと苦しいスタートとなったが、3番で10メートル弱の長いバーディーパットを沈めると、4番でも連続バーディーを奪った。「1番で『きょうはどうなるか』と思ったけど、3番で長いパットが入って落ち着いた」。藤田光里はスコアを2つ伸ばして最終日を満面の笑みで振り返った。

 今大会でツアー初優勝を挙げた2015年には賞金ランク18位に躍進。実力と人気を兼ね備えた美人プロはツアーの主役のひとりとなったが、その後、左肘の故障に苦しめられた。「痛くて左手で携帯電話もコップも持てなかった。ゴルフというよりも普通の生活もできなかった」と苦難の日々を振り返る。熟慮の結果、昨年1月に手術。「神経をずらして、自分の脂肪で固定した」という手術は無事に成功。昨季は11戦中10試合で予選落ち。今季も初戦のアクサレディスでも予選落ちしたが、2戦目で自身3年ぶりのトップ5。復活を印象づけた。

 「1番のティーエリアと18番のグリーンで名前を呼ばれた時、ウルッとしました」。晴れ舞台に帰ってきたこと実感した藤田光里は目を潤ませた。

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