「令和は松田鈴英(れい)の時代にしたい」平成最後に好プレーの美人プロ決意 優勝は申


2番でバーディを奪った松田鈴英

2番でバーディを奪った松田鈴英

 ◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 最終日(28日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71)

 首位と7打差の19位からスタートした美人プロの松田鈴英(れい、21)=ニトリ=が6バーディー、2ボギーの67で回り、通算4アンダーとして11位に浮上した。平成最後の公式ラウンドで好プレーを見せた松田は、来週のパナソニックオープンから令和を迎える新時代に向けて「令和は松田鈴英の時代にしたい」と前向きに話した。

 松田と同組で回った韓国の申ジエ(31)=スリーボンド=が9バーディー、1ボギーで回り、圧巻の63をマーク。63は大会コース記録、パー71としてはツアー新記録。通算8アンダーとして、ツアー歴代3位タイとなる7打差の大逆転優勝で、今季2勝目、ツアー通算23勝目を挙げた。首位から出た吉本ひかる(20)=マイナビ=はスコアを1つ落とし、2週連続で2位と惜敗した。鈴木愛(24)=セールスフォース=、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=も2位。

 ツアー屈指の実力者、申ジエを松田は必死に追いかけた。ともに19位から同組でスタートすると、序盤からバーディーラッシュ。ともに14番まで5つスコアを伸ばし、首位に1打差に肉薄した。しかし、ここから2人の差が如実に表れた。申の勢いは最後まで衰えず、後半の9ホールは29をマーク。通算8アンダーまで伸ばし、自身出場2試合連続優勝をもぎ取った。

 一方の松田は15番以降、勢いが止まり、通算4アンダー。11位にとどまった。申ジエに力の差を見せつけられたが、同組のプレーは貴重な経験となった。「ジエさんは、ベタベタとピンについているわけではないのに、どこからでもバーディーを取るし、どこからでもパーを拾う。本当にすごかった。勉強になりました」と松田は笑みを浮かべながら素直に脱帽した。

 今大会は平成最後の女子プロトーナメント。「ジエさんがすごすぎた。自分としてもいいゴルフができた」と納得の表情で平成最後の公式ラウンドを振り返った。

 4月1日、新元号の発表では驚いたという。「『れい』と聞こえたのでビックリした。落ち着いて聞いたら『わ』がついていた」と笑う。来週のパナソニックオープンから令和の時代を迎える。「名前が『れい』なので令和に親近感があります。令和は松田鈴英の時代にしたいですね」。念願の初優勝を成し遂げて、さらに勝利を積み重ねるつもりだ。

 畑岡奈紗(20)=森ビル=ら7人とともに日本オリンピック委員会(JOC)の五輪強化指定選手に選ばれている。令和2年に迎える東京五輪に出場するチャンスも十分にある。「令和は松田鈴英がいきますよ。ウフフ」と笑顔で話した。

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