新垣比菜「次は自分が」同期・勝みなみに続け!令和初メジャー女王へ「今は調子がいい」


笑顔で練習した新垣比菜(カメラ・相川 和寛)

笑顔で練習した新垣比菜(カメラ・相川 和寛)

 女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは9日から4日間、茨城GC東C(6560ヤード、パー72)で行われる。今季トップ10が5度、賞金ランク6位と好調な新垣比菜(20)=ダイキン工業=は7日、10番から9ホールを回り、調整した。前週、令和で初優勝した同学年の勝みなみ(20)=明治安田生命=に刺激を受け、令和初メジャー女王に意欲を示した。

 小雨交じりの茨城GCで、新垣は入念にコースを確かめた。「ラフは今年の試合の中では、しっかりある印象。グリーンも硬い」とメジャー仕様となった自身初の東Cを警戒しながら、「今は調子がいい」と攻略に自信を見せた。

 前夜(6日)は前週のパナソニックレディースで優勝した勝を、同期の仲間が食事会で祝った。ケーキを用意した新垣は「次は自分が(優勝する)という気持ち」と決意を新たにした。令和初優勝の勝に続けとばかりに、令和初メジャー女王についても「そうなればいい。(新元号では)たくさん優勝したい」と視野に入れた。

 4月から出場4戦連続でトップ10入りし、ここ2戦は5位と存在感を示す。今季の4日間大会は、いずれも最終日に68と伸ばし、2位(3月ダイキンオーキッドレディス)、3位(4月ヤマハレディース)と得意としている。「(ツアー)2年目で慣れもある。最終日に伸ばせているのは成長した部分」と胸を張った。

 先週は、繰り上がりで全米女子オープン(30日開幕、サウスカロライナ州)の海外メジャー初切符獲得の吉報が届いた。今週は8月の海外メジャー最終戦・AIG全英女子オープン出場を近づける絶好機でもある。6月末の賞金ランク上位5人に出場権が与えられ、「頑張ればチャンスがあるのでランクを上げたい」。賞金の高い国内メジャーでの活躍を見据えた。

 西Cで行われた昨年は23位で、「今年はちゃんと優勝争いしたい」と意気込んだ。予選ラウンドでは勝、原英莉花(20)の黄金世代と同組で回る。15年覇者、田仁智(韓国)の20歳273日を更新する20歳143日の大会最年少制覇も懸かる。「メジャーはいつか必ず取りたい」。十分な手応えを持って頂点を狙う。(岩原 正幸)

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