男子プロゴルフツアーのアジアパシフィックオープンダイヤモンドカップはアジアンツアーとの共同主管競技として9日から4日間、千葉・総武CC総武C(7333ヤード、パー71)で行われる。今大会は日本全国の名門コースを会場とするサーキット形式。埼玉・武蔵CC笹井Cで行われた昨年大会を制した池田勇太(33)=フリー=は8日、地元開催に向けて「連覇というより千葉で勝ちたい」と意欲的に話した。
狭いフェアウェー、小さなグリーン、グリーンを取り囲むバンカー。林間の難コースを池田は入念にチェックした。「27ホールから18ホールがピックアップされているから、長いホールもある」と池田は慎重に話す。一般営業では中コースの10番パー5が今大会では506ヤードの15番パーとなるなど難度はさらに増している。「15番は難しい。鍵になる」と表情を引き締める。
コースの難しさを警戒するが、それ以上に地元でプレーする喜びがある。昨年は9月開催だったが、今年は5月に変更。「ディフェンディングチャンピオンとして春に地元の千葉に戻って来られてうれしい。それも、なじみ深い総武CC。気分良く来ています」と笑顔で話した。
総武CC総武Cで行われたHEIWA・PGM選手権では15年に6位、16年はプレーオフ惜敗の2位と好成績を残している。「連覇というより千葉で勝ちたい。これまで20勝のうち、千葉の優勝は多いと思う」と胸を張って話す。地元・千葉では09年と10年のブリヂストンオープン(袖ケ浦CC袖ケ浦C)、14年日本オープン、16年パナソニックオープン(いずれも千葉CC梅郷C)と計4勝を挙げている。
先週は欧州とアジアンツアー共催のボルボ中国オープンで11位。「先週もいいゴルフができた。ボチボチいい感じに仕上がっています」。通算21勝目、今季初勝利、そして、千葉5勝目へ、池田は戦う準備を整えた。