◆女子プロゴルフツアー今季メジャー第1戦・ワールドレディスサロンパスカップ開幕前日(8日、茨城・茨城GC東C=6560ヤード、パー72)
2017年賞金女王の鈴木愛(24)=セールスフォース=が、左手首痛をおしてメジャー3勝目を狙う。10位だった前週のパナソニック・レディースで痛め、「片手で重い物を持てないぐらい、握力が下がっている。飲み物の入ったコップも持てない」と心配な状況だ。
前日は練習ラウンドを途中で取りやめた後、1時間以上もアイシングとマッサージに充てた。病院に行くことも考えたが「行くと、(出場を)止められる気がするから行っていません」と明かし「大事な試合が続くので、試合勘を忘れないためにも出たい」と、日によって変わるという痛みとうまく付き合いながら、今季メジャー初戦に臨む。この日のプロアマ戦でも患部をテーピングで固定してプレーした。
開幕日の9日は25歳の誕生日。3年ぶりに戦いの舞台となる東コースは、グリーンが速くスコアが出にくいことが予想される。「アンダーパーでは回りたい。初日に叩いてしまうとメンタル的にもきついし、その後追いかけるのも厳しくなる。最低でもイーブン」と目標を掲げた。今大会は現在、海外勢が4連勝中。昨年は申ジエに1打差で敗れた。「そろそろ日本人が勝たないととは去年から思っていた。負けっぱなしじゃ、見ている人もやっている人も『またかい!』ってなる」。頂点を狙うために、まず初日は好スタートを切り最高の誕生日にする。