松田鈴英、新ドライバーで首位タイ発進 「令和」でツアー初V狙う


初日、5アンダーで首位に立った松田鈴英(カメラ・谷口 健二)

初日、5アンダーで首位に立った松田鈴英(カメラ・谷口 健二)

 ◆女子プロゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストンレディス第1日(24日、愛知・中京GC石野C)

 ブリヂストンスポーツと用具契約するホステスプロで、平均飛距離254・59ヤードの飛ばし屋・松田鈴英(れい、21)=ニトリ=が、5バーディー、ボギーなしの67をマーク。5アンダーで河本結(20)=フリー=、浅井咲希(20)=小杉CC=、韓国のペ・ソンウ(25)=Samchully=と並び首位発進した。中学3年時以来、約7年ぶりにドライバーを替え、「令和」の時代でツアー初優勝を狙う。

 飛ばし屋の松田が、出だしから見せつけた。1番パー4(404ヤード)。今大会から投入したブリヂストンスポーツ製の「ツアーB JGR」の新モデルのドライバーを握ると、フェアウェーど真ん中に落とした。平均飛距離は254・59ヤード。240ヤードの飛距離を持つ同組の渋野日向子(20)より約20ヤード先だった。約2メートルを沈め、バーディー発進。「振りやすい。ドライバーがよかった」。2番で3メートル、4番で2メートルを沈めるなどバーディーを重ね、首位発進した。

 22日の練習日にドライバーのフェースが割れた。新モデルをテスト中だった。ただ、中学3年以来、同じものを使っていた松田にとって替えることに勇気を要したが「いいタイミングかなと思った」。約7年ぶりに替えたことが奏功した。

 22日に同じ契約プロの宮里藍さん(33)とのトークイベントに出席。元世界ランク1位の藍さんの「自分を見失わない」という言葉に打たれ、「ためになった」とうなずいた。

 下の名は「鈴英」で「れい」と読む。令和の元号が発表された瞬間は移動中だった。車内のテレビで発表を見た。今季シード選手で下の名前に「令」が入るのは松田と青木瀬令奈の2人だけ。父・直樹さん(54)は「もうびっくりして…いい元号でやる気になったね」と親子で笑い合ったと明かす。

 昨年は92位で予選落ち。今大会優勝だと、ブリヂストンスポーツ契約プロでは05年の藍さん以来となる。本格参戦3年目で、今季トップ10は4度。「勝ちたいです」。今度こそ悲願の初Vをつかむ。(宮下 京香)

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