両打ち高橋慧、奇跡イーグルでデビュー戦予選突破


左右両打ちゴルファーとして予選を通過し、笑顔を浮かべる高橋慧

左右両打ちゴルファーとして予選を通過し、笑顔を浮かべる高橋慧

 ◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 関西オープン第2日(24日、奈良・KOMACC)

 ゴルフ界では異色の“スイッチヒッター”高橋慧(21)=セゴビアGC・イン・チヨダ=が、プロデビュー戦で予選通過を決めた。終盤まで4ボギーと予選落ちの危機だったが、8番で起死回生のイーグルを奪取。予選では左打ちを封印していたが、決勝Rでの“解禁”を予告した。H・W・リュー(37)=韓国=が通算11アンダーで首位を守り、首位で出た今平周吾(26)=フリー=は3位に後退した。

 予選通過をたぐり寄せるイーグルが飛び出した。予選落ちが現実味を帯び始めた終盤の8番パー5。高橋慧は第2打でピン奥23メートルにつけると、最後はロングパットを沈めた。「勝負をかけたら入ってくれた」。順位は一気に28位まで上がり、プロデビュー戦でうれしい決勝R進出を決めた。

 右利きだが、小学3年で父・良実さん(51)から「プロになった時に人と違うメリットがある」と左打ちに挑戦。それ以来、ゴルフでは異色の両打ちを続けてきた。この日は左に出番はなかったが、ロングの13番では“その時”を待つ多くのカメラマンの期待を感じ取り「(左で)打とうと思った」と素振り。結局、距離が足りず、キャディーに止められたが、注目されることは大好きだ。

 これまで左打ちのクラブは3本だったが「明日からはいくだけなので、カメラに囲まれたら打とうと思います」と新たにドライバーの投入も決定。巻き返しを誓った。(筒井 琴美)

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