国内男子プロゴルフツアーのミズノオープン(報知新聞社特別協力)が30日から4日間、茨城・鉾田市のザ・ロイヤルGC(8016ヤード、パー72)で行われる。プロアマ戦が29日に行われ、各選手が最終調整した。
米ツアー1勝で国内7勝の小平智(29)=Admiral=、欧州ツアーを主戦場とする国内14勝の谷原秀人(40)=国際スポーツ振興協会=がともに今季国内ツアー初出場。小平は優勝した昨年12月の日本シリーズJTカップ、谷原は17年12月の同大会以来となる。
小平は予選ラウンドで、前週の関西オープンでツアー初優勝を飾った大槻智春(29)=真清創設=と同組で回る。2人は日大の同期で、プロ転向で中退するまでの2年間、一緒に戦った仲だ。小平は「智春の優勝は心からうれしい。成長した部分も見たいし、自分の成長した部分も見せたい」とツアーでは初の同組対決を楽しみにした。その上で「まだ1勝なので、もっと(勝利数で)近づいてきたら自分にも刺激になる。そこまでは刺激にはなっていない」と“辛口エール”も送った。ツアー最長のモンスターコース攻略へ「どれだけパーオン率を上げられるかがカギになる」とイメージした。
一方の大槻は初優勝後、電話やLINEでの祝福が約300件も届いたそうで「全部返しました」と笑顔で明かした。茨城・神栖市の出身で、コースまでは車で30~40分程。「応援もたくさん来ると思うけど、小平のゴルフを見に来るんじゃないですか(笑い)。日本ツアーでは珍しいから」とおどけながら、「1勝で満足するつもりはない」と口元を引き締めた。17年に同コースで行われた下部ツアーで優勝した経験もある。
2季ぶりに日本ツアー出場となる谷原は「難しすぎて、おったまげた(びっくりした)。簡単にボギーが出そうなホールもあるので、一生懸命、パーを取れるか」と距離の長さと乾いて速くなったグリーンに警戒を強めた。今年は中東、アジア、アフリカ、欧州を転戦しており「久々に(日本ツアーが)どんな状況なのか見てみたい。最近は若手も勝っていますしね。(どんなプレーを?)楽しみたいのが一番」と語った。
今大会の上位4人(有資格者を除く)がメジャー最終戦の全英オープン(7月18~21日・ロイヤル・ポートラッシュGC)切符を獲得する。