小林会長助言で笑顔心掛けた…鈴木愛のいい話


通算9アンダーで2週連続優勝と大会連覇を達成し、優勝杯を手に笑顔の鈴木愛(カメラ・今西 淳)

通算9アンダーで2週連続優勝と大会連覇を達成し、優勝杯を手に笑顔の鈴木愛(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス最終日(23日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6548ヤード、パー72)

 2打差3位から出た鈴木愛(25)=セールスフォース=が逆転で自身初の2週連続優勝と同2度目の大会連覇を達成。今季3勝目、通算12勝目を飾った。5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で、通算9アンダーで並んだ同組の高橋彩華(さやか、20)=フリー=とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制した。夏の海外メジャー2連戦で活躍し、来年の東京五輪代表の座を確実にする。

 2週連続優勝はメンタル面で引き寄せた結果でもある。ラウンド中は笑顔を心掛けた。これまで鈴木は「笑顔で回っていいことあるなら、ずっと笑っとるわ」と考えていたが、前週のプロアマ戦で日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(56)に「耐える時期でも笑顔で回ったらいいことあるよ」と言われたのが大きかったという。

 ミスをすれば怒るのは当然で、感情が表に出るタイプでもある。「私は我慢する前にキレてしまう。やっぱりひねくれている部分もあった」とも。悔しさを原動力としてきたこれまでの優勝とは一味違う、落ち着いた表情で喜びをかみ締めた。

最新のカテゴリー記事