原英莉花、2勝目へ 巨人・原監督の金言胸に3差2位


12番ティーショットを放つ原英莉花。通算12アンダー2位につけた(カメラ・今西 淳)

12番ティーショットを放つ原英莉花。通算12アンダー2位につけた(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ第3日(29日、千葉・カメリアヒルズCC)

 3位から出た原英莉花(20)=日本通運=が6バーディー、3ボギー、69で回り通算12アンダーで3打差2位に浮上した。前週の最終日(23日)後には親交のあるプロ野球・巨人の原辰徳監督(60)と食事をともにし「心に思っていることを書き留めておくといい」と金言を授かった。逆転での通算2勝目と8月のメジャー・AIG全英女子オープン初切符を狙う。申ジエ(韓国)が15アンダーで首位。

 原英はラウンド中2度、スイッチを入れ直した。6番で50センチのパーパットを外し、「こんなんじゃダメだと集中した」。7番から3連続バーディー。同じ最終組の申に5打差離され迎えた16番からは「いいショットで攻めていけた」と2連続で伸ばした。雨の中回り終え、「長かった」と息をついたが「よく粘った」と自らをたたえた。

 10位となった前週ニチレイレディス(千葉)最終日後、プロ野球交流戦最終戦(23日ソフトバンク戦、●1―5)を終えた原監督と関係者を交えて都内で夕食をともにした。高2の時に関係者を通じて知り合って以来、ラウンドをしたこともあり、親交を深めている。

 テーブルを囲み、6月初めのツアー初優勝を報告すると「心に思っていることを書き留めておくといい。1勝目と2勝目では感じることも違うと思うよ」と優しくアドバイスをしてくれたという。これまでも気づいたことを書くなどの習慣はあったが、指揮官の言葉でさらに思いを強くした。「2勝目の気持ちがどんなものなのか、知れるように頑張りたいですね」。昨夏には、まだシニアツアーに出場していた原氏に読書の重要性を説かれ今も実践する20歳は、言葉に力を込めた。

 3打差を追う初の最終日最終組に向け、「3日目とは雰囲気は違うと思うけど楽しみたい。ベストを尽くして、いいプレーができたら」。今大会終了後の賞金ランク上位5人(現在12位)が得られる、逆転での全英女子オープン切符獲得には単独2位(1760万円)以上が最低条件。「まずは(申に)追いつけるように。食らいつきたい」と意気込んだ。ゴルフ界のレジェンド・尾崎将司(72)のまな弟子はセ・リーグ首位の名将からもパワーをもらい、果敢なプレーを見せる。(岩原 正幸)

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