2打差の単独首位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算18アンダーで優勝した。海外メジャー初出場での大偉業で、日本勢では1977年全米女子プロの樋口久子以来42年ぶり2人目のメジャー制覇。プロ転向から1年、世界的に無名だった20歳が、安定したショットと強気のパットで後半2打差を逆転して一気に頂点をつかんだ。
米ツアー1987年賞金女王で通算17勝の岡本綾子(68)は、「もう感無量。テレビを見ていた日本中の人たちが声を上げたと思う。樋口さん以外の日本選手が誰もできなかったことが今実現されたんですから」と、喜びのコメント寄せた。
自身はメジャー昇格前の84年、同GCの別コースで行われた全英女子OPで優勝。渋野と同じソフトボールの投手出身で、「立て直しがうまい。ソフトボールで投手をやっていたことで、一つの“失投”があっても、それを引きずっていたらチームメートに迷惑をかけるという経験をしている。私にもそういうところがあった」と、強さを分析した。
スケールの大きなゴルフに、「これで日本の女子ゴルフが変わる。今までチマチマした感じになっていた日本ゴルフ界に大きな風穴を開けた。これからも伸びていくことへの努力は惜しまないでほしい」と、手放しでたたえた。