◆男子プロゴルフシニアツアーファンケルクラシック 最終日(25日、静岡・裾野CC=7009ヤード、パー72)
昨年大会を制したタイのプラヤド・マークセン(53)=SINGHA=が、通算9アンダーで並んだ田村尚之(55)=ダイクレ=、韓国の石鍾律(50)=フリー=をプレーオフで下し、大会連覇を飾った。昨季、日本シニアツアー5勝で断トツの賞金王に輝いた最強ゴルファーが今季初優勝、通算14勝目を挙げた。首位からスタートしたマークセンは2バーディー、2ボギーの72とスコアを伸ばせなかったが、プレーオフでは抜群の強さを発揮。プレーオフが行われた18番パー5では、最終ラウンドを含め、4連続バーディーを奪った。
サラリーマン時代はトップアマとして鳴らし、49歳でプロになった田村は1イーグル、4バーディーの66で回り、8位からプレーオフに進出。1ホール目で脱落した石に対し、3ホール目まで粘ったが、最後はマークセンの豪打に屈し、16年富士フイルムシニア以来、3年ぶりのシニア2勝目を逃した。
1打差の2位からスタートした伊澤利光(51)=フリー=は2バーディー、2ボギーの72とスコアを伸ばせず、通算8アンダーで1打差4位に終わった。首位タイで迎えた最終18番パー5の第1打が左に大きく曲がり、林の中へ。土壇場でドライバーショットが乱れて痛恨のボギー。シニアツアー参戦2戦目で待望の初勝利を逃した。前日の16番パー4では救済エリアと勘違いしてボールを拾い、1罰打を受けたことも響いた。「全体に良かったが、すべては18番の第1打」と土壇場の大ミスを悔やんだ。