通算7勝の佐伯三貴がツアー活動休止を発表 今後は母校・東北福祉大で指導者の道に


佐伯三貴

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 女子プロゴルフで通算7勝の佐伯三貴(35)=大和ハウス工業=が今週の大王製紙エリエールレディス(21~24日、愛媛)を最後にツアープレーヤーとしての活動に区切りをつけ、一線を退く決意をした。所属事務所が18日、発表した。佐伯はプロ転向4試合目となった2007年のフジサンケイレディスで転向後112日目の当時の史上最速優勝を記録。13年には自身初の2週連続優勝を達成するなど、得意のパットを武器に活躍した。

 事務所を通じ、「これまで応援して頂いたファンの皆様、またこれまで私をサポートして頂いた大和ハウス工業株式会社様、キャロウェイゴルフ株式会社様、そして、これまで支えて頂きましたすべての関係者の方々に、深く感謝を申し上げます。2007年のデビューから13年の長きに渡りツアーでプレーを続けて来られたことは、私の誇りです。しかしながら、二度の怪我と手術を経験し、近年では万全の体調で試合に臨む事が難しくなり、今回の決断に至りました」と報告した。

 今後については、「私のルーツである東北福祉大ゴルフ部の後輩の育成に携わって行く」としており、「自分のペースでまた皆様にお目にかかれるよう精進致します」とつづった。

 同じ東北福祉大出身の松山英樹(27)とも親交が深い。昨季は賞金ランク45位で2年ぶりにシードに復帰。今季は25試合に出場し、賞金ランクは69位。前週の伊藤園レディスは4試合ぶりに予選を通過し、42位だった。佐伯は「楽しいツアーでの13年間でした。本当にありがとうございました」とコメントを結んだ。

 ◆佐伯 三貴(さいき・みき)1984年9月22日、広島・東広島市生まれ。35歳。中学1年からゴルフを始める。広島・武田高から東北福祉大に進学。06年、日本女子学生選手権で優勝。その後、3年生でプロツアー予選会に出場し、07年1月にプロ転向。同年4月のフジサンケイレディスで初優勝。プロ1年目から10年連続で賞金シードを獲得。通算7勝。15年5月から16年4月まで右手首のけがで特別保障制度の適用を受け公傷扱いで欠場。12年の賞金ランク5位(約9197万円)が最高。163センチ、63キロ。

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