渋野「すぐに思い出した」全英以来の4パットも70で3打差3位タイの好発進 初の賞金女王へ視界良好


1番、ティーショットを放つ渋野日向子

1番、ティーショットを放つ渋野日向子

 ◆女子プロゴルフツアーメジャー最終戦 LPGAツアー選手権リコー杯第1日(28日、宮崎CC=6535ヤード、パー72)

 賞金ランク3位から逆転で賞金女王を狙う渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が、8月以来となる今季6つ目のイーグルをマークするなど、70で回り、2アンダーで首位と3打差の3位タイと好発進。朝のスタート時は雨が降り、気温13・9度と冷え込んだ。風も吹く荒天となったが「風がある中では(ショットも)良かった。きょうはいいスタートを切れた」とうなずいた。

 前半は苦しいゴルフが続いた。9番パー5。フェアウェーからの第2打を2オン。だが第3打、10メートルのイーグルパットを2メートルの「大ショート」。第4打はラインを読み切れず、1メートル半オーバーして、5打目の1メートルの返しも外し「あれは悲しかったな~。本当に情けなかった」。日本ツアーで自身初の“4パット”は、優勝した8月のAIG全英女子オープン最終Rの3番パー4以来。「すぐに思い出しました。やっぱりやるんだなと思って。全英では強気に打ったけど、今回は弱気での4パットなので情けないです」と悔やんだ。

 10番でリンゴとちくわを口に含み、気持ちを切り替えると後半はチャージをかけた。11番パー5(485ヤード)。フェアウェーからの第2打残り202ヤードを4UTで2オン。ピン手前約5メートルに着弾し、そのままピン目がけて転がり、右1メートル半に寄せるスーパーショットとなった。3打目、イーグルパットを難なく沈め「あれだけ寄ってのイーグルは気持ち良かったです」と笑顔で振り返った。16番も1メートル半を沈めてバーディーとし、後半は3つ伸ばした。

 賞金女王を争う、ランク1位の鈴木愛が72で10位タイ、同2位の申ジエ(韓国)は75で26位と出遅れ、初日はスコアでライバルを上回った。優勝して、鈴木が2位タイ以下であれば、初の賞金女王の座を手にする。「きょう頑張った分、あと3日間は伸び伸びと悔いのないようにやりたい」と力を込めた。

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