【古閑美保の目】愛のパットはどこに行っても通用する


10番でバーディーを決め、キャディーとグータッチする鈴木

10番でバーディーを決め、キャディーとグータッチする鈴木

 ◆女子プロゴルフツアー メジャー最終戦・LPGAツアー選手権リコー杯最終日(1日、宮崎CC=6535ヤード、パー72)

 鈴木さんは最終日に4つスコアを伸ばして5位まで来た。ショットがそこまでいいタイプではないため、グリーンで球が止まらないこともある。その中でパットでカバーして4アンダーはすごい。あのパットはどこに行っても通用する。マネジメントもうまく、気持ちも強い。東京五輪には畑岡さん、渋野さんとともに3人行けるといいですよね。

 約1か月間、試合を休んだ時期もありましたが、そういうことも含めてのシーズン。もっと試合に出ていたら余裕で賞金女王を取れたかというと、そうではない。渋野さんの全英優勝賞金も加算されていいのではという声もあるけど、今はこの規定でやっている。1位、2位、3位ともに実力通りのランクだと思います。

 渋野さんは、まだまだ伸ばさなくてはいけないところがあります。勢いに乗るとバーディーを取れるので優勝もあるけど、パットでも急にパンチが入ったりする。経験を積んでくれば、今後は変わってくる。伸びしろがあり、可能性を秘める選手。経験が怖さに変わることもあるが、そのへんをうまくコントロールして伸びていってほしい。(2008年賞金女王)

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