男子プロゴルフツアーの今季最終戦、日本シリーズJTカップに向け2日、出場30選手の中で唯一、宮本勝昌(47)=ハートンホテル=がコースに現れ、ツアー屈指の超高速グリーンとして有名な18番パー3(227ヤード)を“独り占め”にして練習。今大会3勝を誇る「シリーズ男」は、5年ぶり4度目の栄冠に向けて臨戦態勢を整えた。
午後2時にシリーズ男が東京よみうりCCに現れると、豪雨がやみ、晴れ、コースには虹がかかった。「思わず拝みました」と笑みを見せて18番グリーンへ。
「速い。やばいね。でも、すごく楽しいんだけど」
「試合になると、怖い。でも、東京よみうりの18番はこうでなくっちゃ」
楽しそうに話しながら、ボールを転がし続けた。
大会歴代3位に並ぶ3勝を誇り、トップの尾崎将司(7勝)に次ぎ、青木功に並ぶ2位の4勝目へ期待がかかる。「今回が最後かも、と覚悟してプレーします。渋野日向子はスタート前にコースにお辞儀する。僕はコースに拝んでからスタートします」。2年ぶり17回目の出場。日本シリーズJTカップの重みを知る男は、楽しんで、苦しんで、頂点を目指す。(竹内 達朗)