「シリーズ男」藤田寛之、大会最年長Vへ…青木功会長から金言「楽しめよ」


1番、藤田寛之はグリーン上でパターをかざしラインを読む

1番、藤田寛之はグリーン上でパターをかざしラインを読む

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 「シリーズ男」が、熟練の技で“令和最初の夢舞台”を沸かせた。3年ぶり16度目の出場の藤田寛之(50)=葛城GC=は1イーグル、3バーディー、2ボギーの67をマーク。2打差の3アンダー4位と好スタートを切った。

 「いやぁ~、いいですね。本当に。1年間頑張ってきて、お天気も自分のゴルフも良くて、今日は心から楽しく回れました。初めて出た頃とは、メンバーもずいぶん入れ替わっていますね」と、目尻を下げた。

 10~12年に大会初の3連覇を達成した。12年には賞金王となった50歳だ。1番ティーで名前をアナウンスされると、ひときわ大きな拍手で迎えられた。日本ゴルフツアー機構の青木功会長(77)からは、「楽しめよ」と送り出された。

 6番パー5では、残り240ヤードから5ウッドでの第2打をピン左3メートルにつけてイーグル。17番パー5も2オンしてバーディー。平均飛距離は昨季よりも3ヤード近く伸びた。「ヤマハの新しいクラブに助けられています」と謙遜するが、「ツアー中も、週1度の下半身のトレーニングは欠かさない」と、太田敦トレーナーは証言する。プロ28年目で歴代2位の23年連続賞金シードを確保してきた努力家が、96年の尾崎将司(49歳10か月)を更新する大会最年長優勝に挑む。(榎本 友一)

 ◆97年大会出場の主な選手 丸山茂樹(優勝)、尾崎健夫、深堀圭一郎、尾崎直道、渡辺司、B・ワッツ、細川和彦、鈴木亨、横田真一、飯合肇。初出場の藤田は10位だった。

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