◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ最終日(8日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
今平周吾(27)=フリー=が1973年のツアー制施行後、史上5人目&最年少(27歳67日)での2年連続賞金王に輝いた。5バーディー、1ダブルボギーの67で回り、通算7アンダーで1打差3位。単独首位で迎えた最終18番にダブルボギーで陥落し、今季3勝目は逃した。今平はスポーツ報知に独占手記を寄せ、50歳までレギュラーツアーで戦う野望を明言。将来的に通算25勝を挙げて永久シード選手を目指す夢も初披露した。
1年間、応援ありがとうございました。最年少で2年連続で賞金王になれたのはすごくうれしいですが、勝利数が少なかった悔しい思いの方が強いですね。
去年は後半戦で体重が落ちて、体に痛いところが結構出た。トレーナーと相談して今年はツアー中にプロテインを飲むようにした。ハーフターンとか晩ご飯の後、寝る前に。今季は開幕から最終戦まで、ほぼ体重を維持できているので1年間、痛みのないままできた。そこは成長しているのかな、と感じますね。
今季後半戦はあまり練習ラウンドをしませんでした。コースはほぼ知っているし、体が小さくて連戦が続くと、やっぱり休むことも大事かなと。試合に臨む時は常に万全でいたい。4日間、いいパフォーマンスを出す体力を維持することを大事にしてきましたね。
婚約者の(若松)菜々恵の支えはすごく大きかったですね。毎試合帯同してくれて。移動の運転や洗濯とかもやってくれて試合に集中できた。1人だといろいろ、ゴルフのことを考え込んじゃうところがあるんですけど、コースに来たらゴルフ、終わったら普段の生活と切り替えられるので、彼女のおかげで精神的にもうまくいってるのかな、と感謝していますね。
今年は2人でおいしい物を食べて息抜きもしてました。北海道や福岡、宮崎など各地方のグルメなお店を巡るのが好きで。北海道はジンギスカン、宮崎の地鶏とか、焼き肉は好きなので、宮崎牛とか各地の牛肉を食べにいっていましたね。
2年連続の賞金王ですね。尾崎将司さん、青木功会長、中嶋常幸さん、片山晋呉さん。歴代の選手は皆さん、永久シード選手だから、そこに自分が並ぶのは不思議な感覚です。やっぱり僕も将来的に永久シード選手になれるようにしていきたいと思いますね。今季国内24戦予選落ちなしも、うれしい。予選落ちすると次の試合に影響する。シーズンの流れも悪くなるので予選だけは通りたい、と気をつけています。予選ラウンドの平均スコアがいいのもその気持ちの表れですかね。
レギュラーツアーで50歳まで戦いたい思いがあります。(同じヤマハ契約の)藤田寛之さんや谷口徹さんは50歳超えても全然、レギュラーで戦えている。そこは心から尊敬しています。体も柔らかいですし、スイングに硬さも見えない。それは日頃のトレーニングやケアが大事、と感じますね。来年は海外メジャーで予選を全部通ることを目標にしたい。日本の賞金王として海外で結果を出して自信をつけたいですね。(プロゴルファー・今平 周吾)