今平周吾、2年連続賞金王の体の進化…トレーナーの渡辺研太氏が見た


4番ティーショットを放つ今平周吾(カメラ・今西 淳)

4番ティーショットを放つ今平周吾(カメラ・今西 淳)

 ◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ最終日(8日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 今平周吾(27)=フリー=が1973年のツアー制施行後、史上5人目&最年少(27歳67日)での2年連続賞金王に輝いた。2年間、一番近くで支えてきた「チーム今平」の2人は、今平を「天才的」だと口をそろえる。18年から帯同するトレーナーの渡辺研太氏(26)は、今季の体の進化を「見た」。

 今平プロは体重が落ちやすい体質です。そこで今年は、けがの予防を目的に体重を増やすため、とにかく食べることについて話し合ってきました。それでも消費量に比べ、足りない部分があり、プロテインや補助サプリの摂取量がかなり増えました。昨年に引き続き、体のケアもとても重視して、常に良い状態を保ってきました。

 今年2月のグアム合宿では2週間で4キロ増やして体重69.6キロに。ただ、3月のメキシコでの試合で「感覚が違う」と体重を落とした。4月のマスターズで予選落ちし「やっぱり体重が必要」ということになった。春は海外の試合が多くて持続できず、秋は国内で長期的に体重を増やしていこうと毎日体重を量りながら、1か月500グラムずつ増量しようとやってきた。

 去年1年間、肩甲骨の可動域を広げてきた。今年は海外に行ってモチベーションも上がり「次はパワーをつけよう」とツアー中もトレーニングを週に2回入れてきた。風呂場でジャンプや瞬発系の下半身1種目30回3セットなど。今平プロは「前よりもイメージが出やすい。下半身も粘れる」と言っています。そこが今季、進化して安定感を増したところです。

 自分の重心を知っていて元々、ボディーバランスは天才的。海外含めて年間30試合以上出て67キロを維持できた。体への探究心も高い。11月のダンロップフェニックスで優勝した日から上半身のトレーニングも始めた。来年に向けては世界に負けない振りをつくろうと話しています。

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