日本プロゴルフ殿堂(松井功理事長)は23日、都内で第8回顕彰者4人を発表した。主に1972年以前に活躍、功績を残した「レジェンド部門」で男子は日本プロなど通算15勝の謝敏男(79)、1935年の全米オープンで日本人海外メジャー初の予選通過を果たした中村兼吉(享年62)が選ばれた。
台湾プロゴルフ協会の会長も務めた謝氏は「殿堂入りなんて思いもしなかったことで、うれしいの一言です。私が台湾を離れて活躍の場を日本に求めたのは、台湾のゴルフは日本に育てられてきたから。皆様に対する感謝の気持ちを忘れずに、ゴルフを通じて日台両国のゴルフ交流のお役に立ちたいと痛感しております」などとコメントした。
1973年のツアー制施行後に輝かしい戦績を残した45歳以上の「プレーヤー部門」の女子は、50歳312日でツアー最年長優勝を果たした岡田美智子(75)、男子は2002年欧州シニアツアー賞金王・海老原清治(70)に決まった。
岡田氏は「身に余る光栄なことと喜んでおります。今、レジェンドに挑戦を続けていることが評価していただいた物と思っております。50年以上ファンクラブの皆様に応援していただいたことも大いに支えになりました。今後、生涯スポーツとしてのゴルフの普及拡大の一助となれるように努めたいと思っています」と談話を寄せた。
海老原氏も「とても大きな感動とともに、身に余る光栄と心が震えました。99年に欧州シニアツアーに参戦するにあたり、レギュラーでは1勝しかできなかったので不安ばかりでしたが孤軍奮闘の下、賞金王になれたことは得がたい経験だったと思っています。今後も微力ではございますが、ゴルフ界のお役に立てるように尽力いたします」などとコメントした。
また、昨年8月のAIG全英女子オープンで日本人42年ぶり2人目のメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子(21)=サントリー=が「特別賞」に選ばれ、ティファニー製のクリスタルの盾が贈られることも発表された。同賞受賞は、13年の全米プロシニアを制した井戸木鴻樹以来2人目となる。顕彰式典は、3月19日にジャパンゴルフフェア会場のパシフィコ横浜で行われる。