◆米女子プロゴルフツアー第2戦・ゲインブリッジLPGA 第1日(23日、米フロリダ州ボカ・リオGC)
米ツアーデビュー戦の河本結(21)=リコー=が5バーディー、1ボギーの68をマーク。4アンダーで暫定2位タイと好発進した。初出場で優勝となれば、昨年8月メジャー、AIG全英女子オープンを初制覇した渋野日向子(21)に続く日本女子2人目。66で回ったジェシカ・コルダ(26)=米国=が6アンダーで暫定首位。初日は12人が日没で競技を終えられなかった。
河本が憧れの初舞台で好発進した。1番パー5。第3打をピン1メートルに寄せて初バーディーを奪うと、持ち味の攻めのゴルフでスコアを伸ばした。「(緊張は)びっくりするくらいなかった。本当にワクワク、ドキドキで終始楽しかった」と充実感を漂わせた。
今大会のマンデートーナメント(予選会)に出るために出国したが、20日に繰り上げで出場権を得た。今夏の東京五輪への思いは人一倍ある。日体大3年の女子大生プロ。同校の先輩に柔道男子66キロ級の阿部一二三(22)がおり、周囲に五輪を目指す選手が多い。自身も「何が何でも五輪選手になりたい」と語る。世界ランクは60位で出場圏外の日本人5番手。逆転で代表の座をつかむために、今季から主戦場を移した。
五輪出場圏内で世界ランク5位の畑岡奈紗、同11位の渋野と同じ21歳。「心の奥底に五輪がある。少ない可能性も懸けたい」。同い年のライバルに続き、世界に名を響かせる。