日本男子プロゴルフツアー通算17勝の石川遼(28)=カシオ=が11日、自身の公式サイト(http://ryo‐ishikawa.jp/message/)で、東日本大震災と新型コロナウイルスへの思いを長文でつづった。
「東日本大震災から9年が経ちました。あの日私はアメリカにいました。トップニュースとして取り上げられていた映像を見て大きなショックを受けたのを今でも覚えています」と、冒頭では2011年3月11日当時を回想した。
「9年経った今でも自分に何ができるのかわからないなかで、数回ですが被災地を訪ねました。私は復興が進んできて少しずつ新しい街になっていく景色を見て、また復興を引っ張っていく地元の方々、強い子どもたちに会い、毎回感動して言葉を失い、逆に元気をもらってしまいます」と今オフの間に被災地を訪問したことを明かした。
「9年前に会った子ども達は今年晴れて成人しました。すごい。そういった月日なんですね。実は会いに行ったのですが4年ぶりになってしまい、めっちゃ大人になってて私がガチガチに緊張しました。子ども達のことを尊敬してます。もう『子ども』じゃないですね。むしろ当時から私なんかよりたくましいです」と子供達の成長に感慨深い心境を記した。
さらに、世界的に感染が拡大している、新型コロナウイルスについての思いもつづった。「世の中本当に大変です。みんな不安もありますよね。マスクが自由に手に入らない日がくるなんて」。「自分がコントロールできることは自分が何をするか。怖いけどできることをするしかない。その結果他人などの要素が絡むとどうなるかはまたコントロールできる範囲ではないけど、自分がコントロールできることを諦めずにやり続けるしかないですよね」などと驚きと率直な思いを記した。
国内男子プロゴルフツアーは、4月の東建ホームメイトカップ(16~19日・三重)から開幕予定だ。石川はそこに向けて国内で調整中だが「ゴルフツアーもどうなるかはこの新型コロナウイルス次第です。先行きが見えませんが、まずは自分たちがコントロールできることをやります。なんとか将来に向けていい選択をできればと思います」と現状を報告した。