国内女子プロゴルフツアー今季初戦のアース・モンダミンカップは25日から4日間、千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で開催される。新型コロナウイルス感染対策として、今年は無観客で行われる。昨年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21)=サントリー=が23日、9ホールの練習ラウンドで調整。前日に行ったトレーニングによる筋肉痛が残っていたが、グリーン回りの芝の長さやグリーン上の球の転がり、オフに練習したアプローチショットを入念に確認した。
9番パー3(189ヤード)はグリーン右手前に池がある難関ホールだ。この日、渋野は第1打を2種類のユーティリティーで打ったが、いずれもグリーンには乗らず、1回は池につかまった。「今日は筋肉痛だったので、ショットはへなちょこでした(笑い)。9番は池の圧迫感がすごくてどこのピン位置であっても池が気になってしまう。4日間の中で、2回は絶対入ると思っている。練習ラウンドで入れておけばもうちょっと気をつけるかな? という自分の考えでもあって。今回1球入れたことによってちょっと楽になったかな」と前向きに捉えていた。
今オフは課題としていたアプローチに力を入れて練習してきた。「ロブショット(球を打ち上げるショット)だったり、転がす練習もちょこちょこしてきました。(今日も)このオフにやってきたアプローチを確認した。その成果を試合で試せたら、今後の米ツアーや日本ツアーでも、もっとレベルの高いゴルフができるんじゃないかなと思うので、それをしっかり実戦する2020年にできたら」と見据えた。
今大会は18年にプロとして、レギュラーツアー初出場ながら、初日の9番パー3でホールインワンを達成し、賞金600万円をゲットした。昨年は4位に入り、初のメジャー制覇を成し遂げたAIG全英女子オープン出場権を得た。渋野は2大会を思い浮かべながら「18年に初めて出させていただいてホールインワンもした思い出深い試合。去年はやっぱりこの試合で全英が決まった。今回この試合から2020年が始まるということで、他の試合と比べたら、ちょっと思い入れ深い試合ではある。今年はその2年間よりもいい状態では臨めると思うし、もっと上位を目指せるように頑張りたい」と語った。
同日、予選ラウンド(25日、26日)の組み合わせが発表され、渋野はツアー通算23勝の横峯さくら(34)=エプソン=とルーキーの西村優菜(19)=フリー=と同組に入り、初日は午前7時40分に1番からスタートする。