石川遼、全米オープン仕様の新兵器5Wを投入「ものすごく深いラフからの脱出」…3日開幕 国内今季初戦フジサンケイクラシック


フジサンケイクラシックのリモート会見に出席した男子ゴルフの石川遼

フジサンケイクラシックのリモート会見に出席した男子ゴルフの石川遼

 男子プロゴルフツアーのフジサンケイクラシックは3日から4日間、山梨・富士桜CC(7566ヤード、パー71)で行われる。1月以来の今季ツアー2戦目で、国内初戦となる大会を前に2009、10年大会王者の石川遼(28)=カシオ=が2日、リモートでの公式会見に出席した。

 この日は昼過ぎから、10番から9ホールの練習ラウンドなどで最終調整。「8か月ぶりのツアーで、国内では初めてですので選手一同、感謝の気持ちでいっぱいだと思います」と大会主催者への感謝を口にした。無観客開催だが、フジテレビ系列で地上波やBS、CSで4日間生中継する。「かなりの時間中継して頂けますし、ファンの方にとっても楽しみでは」とテレビ画面越しの応援を求めた。「全力で頑張るだけですし、ベストを尽くして目の前の一打、一打頑張るだけです」とプロとしての覚悟と責任感をにじませた。

 次戦の海外メジャーの全米オープン(17日開幕・米ニューヨーク州ウィングフットGC)を見据え、約6年ぶりに新兵器5ウッドを投入することを明かした。ラフが深いことで知られるメジャーだが、「『7、8オーバーでも勝てるかも』とジャスティン・トーマス(米国)が言っているのをインターネットで見た」と、全米プロ後2週間の自主隔離期間中にクラブセッティングの変更を模索した。

 前週からテストを重ね、今大会で2アイアンに変えて5ウッドを実戦投入する。契約するキャロウェイ社の「マーベリック・サブゼロ・ツアーバージョン(ロフト19度)」だ。「ものすごい深いラフからの脱出と、なるべく距離を稼ぐという目的で」と意図を説明した。

 全米プロ選手権の会場で、タイガー・ウッズ(米国)やロリー・マキロイ(英国)らが5ウッドをバッグに入れているのを目撃した。「5ウッドだとアイアンよりも球が上がりやすくて、飛ぶ。520ヤードのパー4が全米オープンであった時に、残り200~220ヤードのラフに入ることがきっとあると思う。その時にグリーン周りに運べたら」と具体的なイメージも抱いている。

 「(1打及ばずに予選落ちした)全米プロよりも良いゴルフ、良いパフォーマンスが出せるように、1試合ごとに成長していけるように頑張りたい」と自らに言い聞かせるようにうなずいた。

 新型コロナの影響で2020―2021年統合シーズンとなった。現在、世界ランク108位の石川は「世界でやりたいという気持ちはあるので、日本で勝っていくことが、世界ランクが上がっていく上では、すごく重要なことだと思う」と複数回優勝を目指す決意を表明した。

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