アマチュア世界ランク1位の金谷拓実がマコーマックメダルを日本人初受賞の快挙 「次の目標は海外メジャーで優勝すること」


金谷拓実

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 日本ゴルフ協会(JGA)は10日、アマチュア日本代表の金谷拓実(22)=東北福祉大4年=が、世界ナンバー1のアマチュアゴルファーに与えられる「マーク・マコーマックメダル」を受賞することを発表した。日本人初受賞の快挙。この賞を受賞すると翌年のメジャー、全米オープン、全英オープンへの出場権も獲得する。ただし、大会開催時点までアマチュアでいることが条件となる。

 金谷はJGAを通じてコメントを発表した。「このような名誉ある賞を受賞できて、とても嬉しく、興奮しています。この2年間、世界アマチュアゴルフランキングでナンバーワンになることを目指してやってきたので、それが達成できたことを誇りに思います。

 また、日々のトレーニングや海外での試合において、私を支えてくれた方々に感謝しています。次の目標は、海外メジャーで優勝することです。

 そして、延期になった東京五輪へ出場する可能性も少しだけですが残っています。自分が出来る全力を尽くしてこれからも頑張っていきたいです」

 そして大学の先輩で、金谷と同じく世界アマランク1位経験者でもある米ツアー5勝の松山英樹(28)=LEXUS=も、JGAを通じてコメントした。

「日本選手初のマコーマックメダル受賞、おめでとう。東北福祉大学、JGAナショナルチームの後輩である金谷選手が名誉あるマコーマック賞を受賞したことを喜ばしく、また嬉しく思います。

 金谷君とは、近い将来、自分と同じプロフェッショナルゴルファーとして活動することになるかと思います。同じフィールドで、戦える日を心待ちにしているとともに、ライバルとしてお互いが切磋琢磨し、日本人プロゴルファーが世界で戦えることを、ともに証明していければと思います。

 金谷君には、この賞に恥じぬよう、これからも精進を重ねてくれることを期待していますし、彼ならそれを続けられると信じています」

 さらに、アマ代表チームで金谷を指導してきたガレス・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(49)=オーストラリア=もコメントを寄せた。

「2020年のマコーマックメダル受賞おめでとう。この直近12か月、世界アマチュアゴルフランキング1位を維持し続けましたね。この数年、貴方の努力は並外れたものでした。

 金谷選手は、チームメンバーの手本となり、ゴルフコース上のパフォーマンス、そしてコースの外での振る舞いが、素晴らしかったです。貴方が残してくれたこと、そして、チームを引っ張ってくれたことを、とても誇りに思います。今後も、貴方のプレーを見るのが楽しみです。これからのゴルフ人生も、素晴らしいものになることを願っています。とても興奮するものになると思います。 貴方は、既に沢山の素敵な思い出を、私達に届けてくれました。それを続けてくれると信じています。貴方が、このメダルを受賞できたこと、とても嬉しいです。おめでとう。グッドラック。これからの活躍を見るのを楽しみにしています」

 ◇金谷 拓実(かなや・たくみ)1998年5月23日、広島・呉市生まれ。22歳。5歳でゴルフを始め、広島国際学院高2年の日本アマ選手権で17歳51日の大会最年少V。同年の日本オープン11位で大会最年少ローアマ。17年日本オープンも2位でローアマを獲得。18年アジア・パシフィック選手権で優勝。海外メジャーの19年マスターズ58位、全英オープンは予選落ち。昨年8月、日本人では松山英樹以来2人目の世界アマランク1位に。東北福祉大ゴルフ部主将。172センチ、73キロ。家族は両親と兄。

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