男子ゴルフの世界アマチュアランク1位の金谷拓実(22)=東北福祉大4年=が2日、次戦のメジャー、日本オープン(15~18日、千葉・紫CCすみれC)からのプロ転向を表明した。
9月の海外メジャー、全米オープンから帰国後、2週間の自主隔離期間中の金谷はこの日、リリースでコメントを発表した。「自主規制期間中のプロ宣言となり、メディアの皆様には大変心苦しい限りですが、阿部靖彦監督と相談のうえ、10月2日が大安吉日であったこと、また日本オープンに向けて最もタイミングの良い日にちであることを考慮し、この日をもってプロとなることを選択しました。
全米オープンで予選通過できなかった悔しい思いや、海外の超一流のプレーを間近にしてきたことも、プロとなる気持ちを一層後押ししました。
プロゴルファーとして一歩一歩、着実に成績を積み重ね、ファンの皆様に愛されるような、また、ゴルフをする子どもたちの目標となるようなプレイヤーを目指していきたいと考えています。来年3月までは東北福祉大学に籍を置く学生であり、先輩である松山英樹さんがそうであったように、学業との両立に励んでいきます。まずは、15日からの日本オープンに全力を尽くす覚悟です。今後も応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします」
昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズで、史上4人目の優勝を果たして国内ツアーの2年シードを獲得した。国内男子ツアーは新型コロナウイルスの影響で20―21年の統合シーズンとなったため、金谷のシードは22年度いっぱいまで有効。プロ転向を宣言すればツアーへのほぼフル参戦が可能になる。
海外志向が強く、昨年は「欧州でやっていきたい」と欧州ツアーでのプロ転向を思い描いていた。だが、新型コロナウイルスの影響で今年の欧州ツアー予選会が開催中止に。国内のアマ大会も軒並み中止で、国内でのプロ転向を決意した。
金谷は東北福祉大社会福祉学科4年生。ゴルフ部の主将は、過去3度ローアマを獲得した思い出深い国内最高峰のメジャーから大学生プロとなる。