増田伸洋が親子タッグで2打差5位と好スタート 長男ともども2勝目に挑む


首位と2打差5位と好発進した増田伸洋と長男・康輔キャディー(左)

首位と2打差5位と好発進した増田伸洋と長男・康輔キャディー(左)

 男子ゴルフのツアー外競技「ISPS HANDA コロナに喝! チャリティーレギュラートーナメント」の第1ラウンドが29日、福島・五浦庭園CC(7084ヤード、パー72)で102選手が参加して行われた。レギュラーツアー1勝の増田伸洋(47)=フリー=が1イーグル、5バーディー、2ボギーの5アンダー、67をマーク。首位と2打差の5位と好スタートを切った。

 プロ23年目のベテランが長男の康輔(17)をキャディーに起用し、親子タッグで快進撃を演じた。521ヤードの9番パー5では、持ち前の豪快なショットを武器にピンそば4メートルに2オンに成功。イーグルを決めた。一番近くで見守った愛息は「いつも以上に良いパットが入っていましたね」とたたえた。

 長男は昨年5月からゴルフを始めたばかりだが、「プロ志望」だ。千葉県内の練習場でアルバイトをしながら練習を積んでいる。元々、野球をしていたため飛距離は抜群。「俺よりも15ヤードは飛ぶ。父親は息子に負けないように必死に頑張ってますよ」と増田は笑う。今年に入り、日本ゴルフ界屈指の人望の厚さを誇る父のバッグを3度担いだ。

 増田自身も流通経大柏高時代は、ラグビー部でFBとして高校日本代表候補にも選ばれ、18歳からゴルフを始めて2006年のマンダムルシードよみうりオープンでツアー初優勝を飾った経験を持つ。増田は「他の選手がどう打って、どう回っているかの勉強のためにね。皆、良くしてくれるからありがたいですよ」とほおを緩めた。

 9月のISPSハンダ・医療従事者応援ジャンボ尾崎記念チャリティートーナメントでは、ツアー通算14勝の谷原秀人(41)=国際スポーツ振興協会=のキャディーを務め、優勝を味わった。康輔は「普通では出来ない体験をさせて頂きました」と感謝した。

 狙うは親子タッグでの初優勝だ。首位と2打差と好発進して残り2日間へ。「親子で楽しくできたらいい」と父はたくましい背中を見せ続ける。

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