◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦マスターズ最終日(15日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)
8差10位から出た松山英樹(28)=LEXUS=は4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72と伸ばせず、通算8アンダーの13位で終えた。予選2日間は首位争いに加わった大会を「悔しいけど、いい一週間」と振り返り、約5か月後の次回大会へ「必ず勝てるように頑張ります」と闘志。第1ラウンド(R)から首位のダスティン・ジョンソン(36)=米国=が68と伸ばし、20アンダーの大会最少スコアで初優勝した。
8差逆転を狙った松山だったが、上位を脅かせないまま9度目のマスターズ挑戦を終えた。ショット、パットがかみ合わず72。「うまくいったところもあり、悪かったところもある。結果としてすごく悔しいですけど、いい一週間だったなと思います」と総括した。
勝負カラーの黄色のウェアで、猛追を期した。だが2番パー5で、5メートルのイーグルパットが惜しくも左を抜けると、顔をしかめた。続く3番は3パットのボギー。4番は第1打をピン左1メートルにつけて取り返すも、風の強まった中盤以降は、得意のショットでチャンスをつくれず。11番の3パットのダボで肩を落とした。決勝R2日間のフェアウェーキープ率は64%にとどまり、ボギーが増えてスコアを伸ばせなかった。
日本のプロゴルファー生誕100周年イヤー最後のメジャーでも、日本男子の悲願はお預け。詳細は語らなかったが、憧れのコースに「少し苦手意識が出ている」とも打ち明けた。普段のツアー大会も2017年8月を最後に優勝はない。次の実戦は年明けの予定だが「どの試合でもいいんで勝ちたい」と渇望した。
ただ、予選R2日間で初めて60台をマークし、近年は出遅れが目立った前半36ホールを首位と1打差で通過できたという収穫もあった。「来年は必ず勝てるように頑張ります」と松山。コロナ禍による延期で秋開催となった異例の大会を終え、来年4月の次回マスターズへ、闘志は尽きていない。