星野陸也、自粛期間に卓球トレからヒント…ゴルフ日本シリーズJTカップ12月3日開幕


飛距離が魅力の星野

飛距離が魅力の星野

 ◆星野陸也(24)=フリー=3年連続3度目出場<フジサンケイクラシック優勝>

 コロナ禍でも努力を怠ることはなかった。ツアー中止から約8か月ぶりに再開した今季2戦目、9月のフジサンケイクラシックで優勝。「いつ再開するのか分からない状況で正直どうなるか」と不安もあったが、「自粛期間ではスイングの調整もそうだし、いろいろなことにチャレンジしてきた。試したことが結果につながっていい経験になった」と満足げに振り返った。

 チャレンジの一つが、卓球トレ。中学時代は卓球部で、以前から欲しかった卓球台を2月に購入。最初は遊び感覚だったが、日常的にプレーするうち、ゴルフに通じる技術を発見した。「スマッシュは当たる瞬間にちょっと押し込まないとコントロールが利かない。ゴルフも同じ。クラブのフェースでグッと押すことで、球は真っすぐ飛んで行く」。以降は「マジ」と表現するほど卓球に打ち込んだ。

 日本シリーズでは高校の同級生・小沼泰成キャディーを起用予定。通算3勝のうち2連勝中の相棒だ。昨年大会は2日目にズボンの股付近が破れ「内股ショットになっちゃった」とアクシデントもあったが、2日目終了時点で堂々の首位。3日目に75と崩れ、2年連続の8位に終わり「3日目と最終日に自分から崩れなければ優勝を狙える」と雪辱を期す。目標のメジャー初制覇&年間複数回Vへ、力強い“スマッシュ”を繰り出す。(宮下 京香)

 ◆星野 陸也(ほしの・りくや)1996年5月12日、茨城・友部町(現・笠間市)生まれ。24歳。6歳でゴルフを開始。2015年に水城高から日大へ進学も、2年で中退し16年にプロ転向。17年からツアーに本格参戦し、18年のフジサンケイクラシックでツアー初優勝。昨季に1勝を挙げ、通算3勝。愛称は石川遼(29)が名付けた「リッキー」。186センチ、76キロ。家族は両親と姉、妹。

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